公開日: 2024年2月5日 - 最終更新日: 2024年2月5日

いちかわのまちづくりリーダーたち

行徳新聞
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いちかわTMO講座修了生紹介

自転車天国研究会(てんてけてん) まとめ役 光井 浄司さん

TMOで刺激を受けて

都内の職場に通勤する「典型的な『市川都民』だった」と話す光井さん。定年後は、地域に知り合いがいないこともあり、家でごろごろと過ごす日々。そんな姿を見かねた妻が、広報で見たTMO講座の受講を勧めてくれた。
地域でどのような活動があるか教えてもらえれば、という気持ちだったが、受講してみると思っていたのとはまったく違っていた。メンバーの多くは「自分で何かやりたい」「自分の思いを実現するためにどうすべきかを学びたい」という気持ちの人たちだった。
「私はもともと自分で何かをしようとは考えていなかったので、初めは戸惑いました。それが、学び、相談し、ディスカッションするうちに刺激を受けて、だんだん乗せられていきました(笑)」

シニア男性を外へ連れ出すきっかけ

光井さんは自身の経験をもとに、定年後の男性が外へ出るための仕掛けやきっかけ作りが必要だと考えた。TMOを通して思い付いたのが、学区ごとに地域の小学校に通うというアイデアだ。
「地域デビューができる場所にまずは定期的に行き、話でもするようになれば、やがて気の合う知人もできて出かけたり何か活動を始めるきっかけにつながるだろうと考えたんです」
このアイデアはまだ具体化してはいないが、シニア男性を外へ連れ出すきっかけ作りはさまざまな形で動き出している。
朝採れの地元野菜を販売する「菜TOMO(さいとも)」を2週に1回、シニア男性のための健康活動「健TOMO(けんとも)」は月に1回開催中。そして2年前からスタートしたのが、自転車天国研究会だ。

五感で楽しむ自転車

自転車なら行動範囲が広がるうえに、健康にもいい。環境に配慮した移動手段は社会の流れにマッチし、道具を大切に使うという気持ちも育まれる。
「市川で自転車を利用する人が多いのは、市川での移動に自転車が適しているから。そして何よりも五感で楽しむことができるのが、自転車の魅力です。自転車に親しみながら市川のまちをもっと楽しんでほしい」
現在10人ほどで活動する同会では、市内の自転車おすすめコースのマップを作成したり、イベントで活動を紹介しているほか、シーズンを通してツアーを開催予定。また、この春はマンションの自治会に提案して住民が参加するツアーも計画している。
「自転車事故も多いので、マナーやルール、自転車の点検法の周知もしたい。将来的には、不要になった自転車の交換会などもできればいいな。老若男女、誰もが楽しく参加できるものを目指して、まずは自分たちが楽しんで活動したいと思います」

 

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