図書館スタッフさんのおすすめ本『園芸少年』
魚住直子/著(講談社)
紹介してくれたのは…
浦安市立中央図書館 鈴木さん
〈おすすめコメント〉
高校に入学した篠崎達也は、校舎の裏で植木鉢を見つけ、軽い気持ちでコップの水をかけたところ、しおれた草が元気になったことに驚きます。そんな時、上級生から運動部への入部を迫られ、断る言い訳で、部員ゼロの園芸部に入ると言ってしまいました。一緒に入部したのは、元不良でがらの悪い大和田。そこへ、教室に行けずに相談室登校をしている庄司が加わり、男子3人、園芸部として活動することになりました。
なりゆきで植物の世話を始めた3人ですが、日の光を浴びて成長する植物とともに、彼らもまた、自分の殻を破り、成長し、友情を育むようになります。
男子高校生と園芸という異色の組み合わせ。こんな青春もいいなと、元気をもらえる小説です。