7月9日(日)、棒茅場八雲神社主催の「八雲神社例大祭 神幸祭」が開催された。3年に1度開かれる祭礼だが、新型コロナの影響で前回中止となったため、6年ぶりの開催となった。
前日には祝詞奉上が行われ、当日午前8時からは式典・玉串奉奠が行われた。式典には、江戸川区、葛西警察署、葛西消防署など関係者が出席した。
弓場宏之副区長は「歴史と伝統ある行事をみんなで守り、次世代につなげていくことは大変有意義なことで、大切にしていただきたいと思っています。これからも八雲神社が地域の人々の心のよりどころとなり、コミュニティの場であり続けてほしいと願っています」とあいさつ。
役員の一人でもある区立第五葛西小学校の田中雅生校長は「幼い頃からこのお祭りに参加して、山車を引いたり子供神輿を担いで町内を回りました。途中で振る舞われたスイカの味は今でも覚えている。第五葛西小の子どもたちもたくさん参加すると思いますが、水分をしっかり取って、熱中症を予防しながらこの夏の思い出を作ってほしい」と呼びかけた。
午前8時半、神輿が宮出しされ、担ぎ手は威勢のいい掛け声を上げて街を練り歩いた。七軒水神様、六軒町会館裏公園、棒茅場田中乳業などを渡御して、午後4時に宮入りした。
近隣の会社に勤める男性は「コロナ禍になってからの入社なので、このお祭りは初めて。地域の行事に参加できてうれしいです」。一緒に参加した同僚は「初めての神輿は思ったより重かった。素晴らしい、いい経験ができました」と語った。
第五葛西小1年生の児童は「校長先生が一緒にいて楽しいし、うれしい」とうれしそうに話した。
街中に子どもたちの手作りのポスターが貼り出されるなど、神幸祭は例年地域に愛されてきた。今年初めから打ち合わせを重ね、準備をしてきた自治会各部の班長、婦人部班長はじめ多くの関係者の協力があり、青空の下熱気あふれる一日は無事終了した。