公開日: 2025年4月25日

【住まいとくらし】国と市川市の補助金活用法 まとめ

行徳新聞
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リフォーム費用に追い風

リフォーム費用を少しでも抑えたい人にとって、補助金制度の活用は有効な手段。国や自治体は住宅の省エネ化や高齢者・障がい者の暮らしを支えるため、さまざまな制度を整備している。(2025年3月末現在)

代表的な国の補助金制度が「先進的窓リノベ事業」。高断熱窓への交換や内窓の設置など、断熱性能を高める改修に補助金が交付される。補助額は性能や工事規模により異なるが、数万円から数十万円規模となる。「子育てグリーン住宅支援事業」は、若者夫婦や子育て世帯向けで、省エネ型トイレや浴槽などのリフォームに補助が出る。また、「給湯省エネ2025事業」では、高効率給湯器の導入に補助金が支給される。

市川市独自の補助金制度

市川市には、以下のような独自の補助金制度がある。
●あんしん住宅助成制度:バリアフリー化や防炎工事などの改修費用に対して最大30万円まで助成
●住宅断熱改修促進事業補助金:窓や壁・床・天井などの断熱工事を支援
●家具転倒防止器具等取付費補助金:高齢者・障がい者世帯向けに器具設置費用を助成
●住宅に係る固定資産税の減額措置:省エネ改修や耐震改修により翌年の固定資産税が減額される
●住宅改修費の助成:高齢者・障がい者向けに、手すり設置や段差解消などの改修に助成
●火災警報器の給付:高齢者や障がい者世帯を対象に無償で警報器を支給
●介護保険を利用した住宅改修:介護認定者に対し、改修費用を最大20万円支給
●居宅生活動作補助用具の支給:障がい者向けにスロープや段差解消機器などを支給

補助金の申請手順は、①市役所で情報確認 ②登録リフォーム業者の選定 ③工事前の申請 ④書類準備(契約書・住民票・写真など)⑤書類提出 ⑥工事実施 ⑦実績報告 ⑧補助金の受け取り という流れだ。
注意すべき点も多い。ほとんどの制度で工事前の申請が必要で、工事後の申請は無効となる。年度ごとの予算上限もあり、早期終了する可能性がある。複数の制度を併用できる場合とできない場合があるため、併用の可否も事前確認が必要だ。
対象住宅の条件も制度ごとに異なる。たとえば、所有者が居住している必要がある、築年数や工事内容に条件があるなど。単なる修繕では補助対象外となるケースもある。

複雑な制度に戸惑う場合は、補助金申請の実績があるリフォーム会社に相談するのも手だ。制度に対応した提案や書類作成の支援が受けられる。ただし、「補助金100%対応」など過剰な宣伝を行う業者には注意を。悪質な業者を避け、信頼できる業者を選ぶことが大切だ。
補助金は誰でも自動的に受け取れるわけではない。事前準備と早めの情報収集が成功のかぎとなる。家計の負担を減らし、安心・快適な住まいを実現するために、制度を上手に活用していこう。

※本記事は国土交通省および市川市ホームページの情報をもとに編集・加工し、リフォーム補助金制度の最新情報(2025年3月26日現在)を紹介しています。
[出典]・国土交通省「先進的窓リノベ事業」「子育てグリーン住宅支援事業」「給湯省エネ2025事業」・市川市「あんしん住宅助成制度」「住宅断熱改修促進事業補助金」「住宅改修費の助成」「住宅に係る固定資産税の減額措置」「火災警報器の給付」「介護保険を利用した住宅改修」「居宅生活動作補助用具の支給(日常生活用具)」

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