公開日: 2025年4月18日 - 最終更新日: 2025年4月21日

60歳で念願の起業を実現

行徳新聞
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人と人を繋ぐ「商売」を形にするために

株式会社Apricot代表取締役 車井しのぶさん

2024年12月、メトロセンター南行徳にオープンしたスマートフォン修理ショップ「アイスマメトロセンター南行徳店」。白を基調とした開放的な空間で、プロフェッショナルなスマートフォン修理サービスを提供する、このショップを経営する株式会社Apricotの代表取締役が車井しのぶさん。
「2020年10月、60歳で起業を決意しました。祖父母の代から寿司店を営む商売人の家に生まれ、自分で稼ぐことの楽しさ、商売を通じて築かれた人間関係の面白さを日常的に感じていたので、いつか自分の会社を作りたいと思っていたんです」
こう話す車井さん、ずっとIT関係の仕事に携わっていたのかと思いきや、「スマホ、PCに関しては全くの素人です。実は会社を起こす前の10年間、保育園で調理を担当していました」。
会社勤務に始まり、実家の寿司店、惣菜店、夫と立ち上げた学校教材販売会社での経理担当、文具店にうどん店など、職歴は軽く十を超える。これに加えて4回の交通事故や離婚、再婚も経験し、本が1冊書けるほどの波瀾万丈な人生を送ってきた。
「さまざまな挫折を体験しましたが、その私を助けてくれたのは仕事を通じて出会った友人、知人たちでした。人との繋がりの大切さを身にしみて感じて…。商売は人と関わり、関係を作ることから生まれます。人生も終盤に入り、自分で『商売』がしたい、人と人を繋げる助けがしたい、と強く思ったんです」
息子がIT関係の仕事をしていたので、その縁からスマートフォン修理のフランチャイズ店を経営する会社を設立。修理などの実務は息子に任せ、経営全般を担いつつ、現在は会社をハブに人と人、店舗と店舗を繋ぐ、マッチング事業を展開している。
「行徳は昔ながらの人との繋がりを大切にする気風が残る街。人と人とを繋ぐ手助けをするこの事業と親和性が高いと思うのです。コミュニティの方たちからもさまざまな助言をいただいて、毎日充実しています」
そんな彼女の最近のお気に入りは「目覚めのレモン白湯」。「すっきりシャキッと起きられるし、血行も良くなるそうで、おすすめです」

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