市民とふれあい、市川産業のビジネスチャンス創出に
市川市内の企業・技術を紹介し、市民に知ってもらうと同時に、市内外の産業界にアピールし、ビジネスチャンス創出につなげようと、第19回いちかわ産フェスタが3月15日(土)、県立現代産業科学館で開催された。会場は多くの人でにぎわった。
オープニングセレモニー
市川商工会議所、いちかわ産フェスタ運営委員会主催で続けられてきた「いちかわ産フェスタ」は、コロナ禍での休止期間を経て、昨年6年ぶりに再開された。今年はさらに本格的な再始動と位置付け、テーマを「リスタート・礎(いしずえ)」とした。
会場の一角にあるサイエンスドームで、関係者によるオープニングセレモニーが開催され、運営委員会の名誉会長を務める田中甲市長が「本日はたくさんの来賓においでいただき心から御礼申し上げます。どうぞ出店された各ブースを訪ね、声をかけ、イベントを盛り上げてください」とあいさつした。
市川商工会議所の村岡実会頭は「今年は昭和から数えて百年の節目。リスタート・礎というテーマの通り、このイベントをさらなるビジネスチャンス創出につなげたい」と力強く抱負を述べた。
イベント盛りだくさん出合いと体験を楽しむ
産フェスタは3つのモールで構成。それぞれに多種多様なブースを用意し、訪れた市民を楽しませていた。
テクノモールには市内の伝統工芸の作品展示のほか、環型社会に関する12企業が出店。プレイモールでは、防災や公共交通の10団体による体験型イベントが行われていた。
ショッピングモールには32の飲食やグッズ販売の店が並んだ。飲食コーナーでは、この日が初披露という「ソルトビーチハイボール」に数十人の行列が。これは市民の有志らが地名「塩浜」にちなんだ名物をと考案したもの。じゃがバターと一緒に注文した50代の男性は、「どちらもうまい!」とご満悦だった。
また、ゴーグルを付けて、火災が起きている建物内の仮想現実映像を見ながら進むという「迷路AR体験」も登場。「こわいよー」と涙声で訴えながらもがんばって這ってゴールした小2の女児は、母に迎えられ「こわかった。けどやってよかった」と笑顔を見せた。
間伐材を活用したぬり絵を楽しむ子どもたち
火災のバーチャル体験