公開日: 2025年3月10日 - 最終更新日: 2025年3月10日

<ご近所さんの生活 第18話 武井 怜>エッセイ漫画 【毎週更新】

baychibainfo
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市川市で暮らす、パパ(父)と、おっか(母)と、ごはちゃん(猫)と、私(武井怜)の日常の、漫画と文章です。
ちょっと気になる「ご近所さんの生活」を、我が家のでよかったら、見てもらえたら嬉しいなと思います。

第18話

私は、今年のお正月から、ほぼ毎日、きなこを食べ続けています。私は、砂糖と塩を混ぜたきなこが、とてもおいしくて大好きです。私は、朝、お餅を焼いて、お餅に、きなこをまぶして食べています。だんだん、きなこの量が増えてきています。

この前、消費期限が切れてしまうから、パンを食べなければいけない日がありました。私は、パンを、なにと一緒に食べようかなと考えました。私は、冷凍庫に、唐揚げがあると思っていたので、マスタードと、マヨネーズを混ぜたものを塗ったパンで、唐揚げをサンドイッチにしようと思いました。だけど私は、たぶん、びんちょうまぐろ丼の、まぐろの袋と、唐揚げの袋を見間違えていたみたいで、唐揚げは、家にありませんでした。それで私は、パンも、きなこで食べることにしました。私は、トーストしたパンに、マーガリンを塗って、お餅のときと同じきなこをかけて、食べました。マーガリンの塩の味と、きなこが、とてもおいしかったです。その日から、私は、朝は、お餅できなこ、そして、昼は、パンできなこを食べることが増えています。

きなこを、パンでも食べ始めたのは、家にひとりでいるときだったので、その数日後に、私は、おっかに、「とうとう、パンにまで、きなこをかけ始めたよ」と言いました。おっかは、「おばあちゃんみたいに、ご飯にも、あ、ほうとうにも、きなこかけるようになるかな」と笑いました。

私は、忘れていたけれど、おっかがこの前、そう言っていたなと思いました。おっかのお母さん、私のおばあちゃんは、白米に、きなこをかけて食べていたそうです。それに、ほうとうにも、きなこをかけていたそうです。おっかは、きなこがかかったほうとうを食べて育ったので、「ほうとうって、甘いよね」と、友達に言ったら、「え」、という空気になったそうです。

私は、きなこのお餅だけではなく、きなこのパンにまで手を出し始めたので、ちょっとした、きなっ子のつもりでいました。だけど、おばあちゃんの、ほうとうの話を思い出して、私なんて、まだまだだなと思いました。

 

<ご近所さんの生活>エッセイ漫画
ほかのお話はこちら

第1話 第2話 第3話 第4話

第5話 第6話 第7話 第8話

第9話 第10話 第11話 第12話

第13話 第14話 第15話 第16話

第17話

 

武井 怜

1988年生まれ。現在、両親と猫と千葉県市川市在住。動物、お笑い、海外のコメディ、甘いもの、お相撲などが好き。コミックエッセイ『気にしすぎガール~この世のあらゆる物事に気を遣いすぎる女の日常~』(KADOKAWA)発売中。

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