公開日: 2025年3月7日

「雷の大般若祭」開催

葛西新聞
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復活から50年!女装した青年たちが町を駆けめぐる

2月23日(祝)、東葛西4丁目の真蔵院周辺で、伝統の「雷(いかづち)の大般若祭」が開催された。主催は、雷友会、雷の大般若保存会、雷町会。

コレラが蔓延した江戸時代末期、大般若経を背負った和尚が家々を回ったところ、被害がなくなった。これがこの祭りの由来といわれている。その後、結核の妹のために兄が妹の長襦袢を着て厄払いをしたことから、女装をした青年らが住民の無病息災を願って町を駆けめぐるようになったという。
祭りは一時途絶えたものの、1975年に地元有志が「雷友会」を結成して復活させた。以来、今年で50年を迎え、毎年2月の最終日曜日に開催されている。1982年には区指定無形民俗文化財に指定された。

当日参加したのは、幅広い年代の男性約40人。豆絞りのはちまきに御札を挿し、化粧を施す。お祓いを済ませた黄色の布地を手首に巻いてあでやかな長襦袢姿になった一同は、真蔵院での「出立式(しゅったつしき)」に臨んだ。その後三本締めで威勢をつけ、黒い羽織姿の三役を先頭に、大般若経100巻を納めた経箱6箱と、不動明王の巨大な木製の宝剣などを担いで、威勢よく町に繰り出した。
町内を「わっしょい」というかけ声とともに約10㎞を駆けめぐる。あちらこちらの玄関先で、ご祝儀を手に一同を待つ人たちの姿が。三役は御札や厄除けの黄色の布などを手渡し、女装した青年たちは「おめでとう」のかけ声と共に手締めをして、各家の無病息災を祈願した。

 

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