「食」は健康の源。季節の食べ物をしっかりとって元気でいたいもの。薬膳のプロフェッショナルが「旬の食物」を紹介します。
今月の食物 春菊
冬ごもりしていた虫が地中から這い出てくるころ、私たちの体の中でもデトックスが始まります。便秘に気をつけて、ストレスがたまらないように過ごしましょう。日々の食事では、香りの良いものや、肝臓と関係がある食材を意識的に摂りたいものです。
春菊は、独特な香りに含まれる何種類もの成分が自律神経を整え、不安や不眠に働きかけます。性質は「平」で、体を冷やしたり温めたりと偏っていない食品。ビタミンCとAが豊富で、皮膚や粘膜を強化し視力低下を防ぐ効果があります。
アクが少ない野菜なので茹でたりせず、サラダや炒めたりして栄養をそのままいただきたいですね。春菊とともに肝臓との関係が深いあさりを一緒に使ったお好み焼きを紹介します。
春菊のお好み焼き
■材料
- 春菊1/2束
- 山芋150g、卵1個、
- あさりむき身約60g
- 小麦粉50g、水適量
- かつおだし顆粒小さじ2
■作り方
①山芋をすりおろす。春菊の茎の硬い部分は1㎝ほどに切り、葉の柔らかい部分はザク切りにする。
②ボウルに全ての材料を入れ、混ぜ合わせる。
③フライパンに適量の油を熱したら、平らに広がる分量を入れ中火で蓋をして焼く。
④周りがカリッと焼けてきたら、フライ返しでひっくり返し、再び蓋をしてしばらくしたら、焼き目を確認。焼き加減はお好みで。
⑤皿に盛り、花鰹を散らして、ソースかポン酢をつけて召し上がれ。
桑原祐美(くわばらひろみ) 国際中医薬膳管理師。 中国黒龍江中医薬大学日本校で漢方・薬膳を学ぶ。 薬膳料理教室「花凜」主宰。大手介護グループの薬膳監修。 |