思い出とともに服を楽しむ
1月18日(土)~26日(日)にアトレ新浦安ガーデンテラスで、「浦安藝大」プロジェクト展の1つ「パブローブin浦安 西尾美也+L PACK.」が開催された。「服の図書館」をテーマにした展示で、市民から寄贈されたさまざまな服がディスプレイされた。
「浦安藝大」とは浦安市と東京藝術大学が連携し、市民とともにアートによって地域や社会の課題解決のきっかけづくりをしていこうという取り組み。
「パブローブ」は、パブリックなワードローブという意味で「服の図書館」のようなもの。西尾美也さんとアーティストユニットL PACK.によるプロジェクトだ。
西尾さんは一般から集めた服で「服の図書館」を作るという試みを日本各地で展開しており、今回の浦安では子ども服から婦人服、スポーツTシャツ、外国の民族服、帽子、結婚式で着用したモーニングまで約70点の服が並べられた。
それぞれの服にはタグが取り付けられており「初めてのお給料で購入したもの」「母に作ってもらった思い出のスカート」「30年前に息子が着ていたハレの日用の服」などなど、持ち主の服にまつわるさまざまな思い出がつづられている。
また19日(日)にはパブローブ内の服を着用した撮影ワークショップも開催。年代物の服を大胆に組み合わせたり、大人用の服を子どもが着用したりと、プロのアイデアで次々とスタイリッシュにコーディネートされていった。
あわせて12月開催のワークショップ「浦安するシルバーカー」で制作したシルバーカーも展示(右写真)。福祉メーカー協力の下、「外出が楽しくなるように」と若手クリエーターたちが装飾を施したもので、「植物と散歩するシルバーカー」「ミュージックシルバーカー」など装飾のテーマも楽しく、シルバーカーに新たな価値を生み出している。こちらも貸し出し可能で、シルバーカーの使い心地を試したいから…と、貸し出しを希望する人もいた。