市川の公園が桜色に染まることを願って…
市川市を流れる一級河川の江戸川と、市内の小河川や公園を「桜」で結び、美しく思い出に残る郷土景観を生み出すことを目的に、堤防など河川区域内や公園等に桜の木を植樹する、市川市の「さくら並木整備事業」。この一環として行われているのが「さくらオーナー制度」だ。
これは、植樹する桜1本ごとに市民からオーナーを募り、植樹後の育成管理にも参加してもらおうというもの。オーナーになると、所定の寄付金納付(本年度は1本あたり10万円以上)が必要となるが、木の根元に設置されたプレートに自分の名前やメッセージなどを記入することができる。
1月21日(火)、妙典公園では令和6年度「さくらオーナー」認定書授与と植樹式が行われ、32組72人のオーナーが出席した。
田中甲市川市長は、「平成16年からスタートしたさくらオーナー制度は今年で9回目。すでに317本の桜が植えられています。市制施行90周年を記念して、今年は90本を新たに植樹。妙典公園にはそのうちの40本が植えられました。桜たちが大きく育ち、皆さんが託した思いをいつまでも伝えてくれると思います」と語った。
式典後、オーナーたちは自分の桜のもとへと移動。紅白のリボンでデコレーションされたスコップを使って、用意された土を苗木にかけた。
抽選2回目でオーナーになれたと話す人は「近くのお寺にお墓があるけれど、子も孫も自分に会うためにはきっとこちらの桜に来るようになるだろう」と笑い、プレートの絵を指して「孫が描いた絵もあしらえて、とても良い記念になった」と語った。ほかにも「お天気に恵まれて、今日参加して本当によかった。花盛りの姿を早く見たい」「家族全員で参加した。子どもたちにも良い思い出になると思う」という喜びの声が聞かれた。
今年は、妙典公園の40本のジンダイアケボノのほか、ぴあぱーく妙典にもジンダイアケボノ20本、国分川調節池周囲にソメイヨシノ30本が「さくらオーナー制度」によって植樹された。それぞれの桜が大きく育ち、美しい花を咲かせるのが今から楽しみだ。