江戸川南税務署
「中学生の『税についての作文』」で江戸川南税務署長賞を受賞した中学生2人が12月19日(木)、同署の一日税務署長に就任した。
「中学生の『税についての作文』」は、税や税務行政について理解を深めるため、同署と納税貯蓄組合連合会が共催で行っているもの。今回は、東葛西中学校の相原一仁さんと、清新第二中学校の山岸弘典さんが署長賞に選ばれた。
この日、岡村秀直署長から「一日税務署長」の委嘱状を受け、タスキと名刺が贈られた2人は、署長業務として署の幹部や団体役員との名刺交換を行ったあと、署長室で模擬決済を体験。1人ずつ大きな椅子に腰を下ろすと、「ふわふわしている」と山岸さん。1億円分の1万円札の包み(体験用見本)を署員から渡されると、相原さんは「重い」と声をもらして両手で抱えた。
その後、「署長訓示」として、受賞した作文を署員の前で2人が朗読。相原さんは「言葉が変える税金のイメージ」と題し、「払う」というと義務感やマイナスイメージがあるが、税金本来の意味を理解した上で、税を「収める」「捧げる」という言葉に変えて、プラスのイメージにしたらどうかと提案した。
一方、山岸さんは「新たな社会を構築していくための税金」と題し、駅や公園の工事が利便性や安全性を高めるためのものだと知り、将来のためのインフラ整備に税が使われることが持続可能な社会に重要だと訴えた。
相原さんは「今日は実際の現場でより税が身近な存在として感じられた。作文をきっかけに、海外の税制度にも興味をもつようになった」と話し、山岸さんは「貴重な体験だった。税金が身近なものに使われていることが分かり、必要性を感じた。これからも税の知識や理解をもっと深めたい」と感想を述べた。
署長として名刺交換