才能ある若き演奏家 16人を表彰
11月30日(土)、市川市文化会館小ホールで、市川市文化振興財団主催「第37回新人演奏家コンクール表彰式」が行われた。あわせて、受賞記念演奏会も開催された。
才能ある若きクラシック音楽家の発掘と育成を目的に毎年行っているこのコンクールも今年で37回目。弦楽器、邦楽器、声楽、管・打楽器、ピアノの5部門で、総勢91人の応募者の中から最優秀賞・優秀賞あわせて16人が選ばれ、田中甲市川市長より賞状が手渡された。
管・打楽器部門で優秀賞を受賞した田邉奏貴さん(オーボエ)は、市川市出身の22歳。父親は音楽教師で吹奏楽部の顧問、母は自宅でピアノ教室を開いていた。小学生のときには、A☆Bun合唱団(現、市川市文学ミュージアムのミュージアム合唱団)に所属していた経歴を持ち、「合唱団での活動が、息の使い方など楽器に必要なことも含めて音楽の基礎を作った」と言う。中学生になり吹奏楽部に入るが、やりたかったサックスは人気だったため、母の勧めでオーボエに。「中2のとき、オーボエを一生続けていく楽器と決めました」
現在田邉さんは習志野市在住で、東京藝術大学音楽学部器楽科オーボエ専攻に在学中。今後はオーケストラ等へ所属して音楽を続けていくという。「出身の市川市の賞をもらうことができてうれしいです」と話した。
右が管・打楽器部門優秀賞の田邉さん