一年の無病息災を願う正月の縁起物
区内で花卉園芸を営む植重農園(鹿骨5)で、年末に向けて、春の七草を寄せ植えした「七草かご」の出荷準備が大詰めを迎えている。
春の七草を寄せ植えした鉢を竹かごに入れた観賞用の「七草かご」は、新春を祝う縁起物として同園では約40年前から生産・販売をしている。 使われる七草(セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ)は、ほとんどが自家栽培。下町ゆかりにこだわって、「金町小かぶ」や「亀戸大根」などの江戸東京野菜を使用している。
今年は暑い日が続き、ナズナの発芽が遅れるなど影響があったものの、無事に生産することができたという。
代表の首代さんは、「冬の寒さにも負けずに芽を出す七草は、生命力にあふれています。上手にお手入れして、長く楽しんでもらいたい」と話す。七草かごは、一定の温度を保つことができる玄関などに飾り、大きく育った葉を取り除いて霧吹きで水をあげるなど上手に手入れをすると、春先まで楽しむことができる。
真冬の雪に見立てた白い寒水石や七草の名前を書いた木札をあしらって