公開日: 2024年12月13日

地域の人の応援を得て 行徳小学校でおみこし集会

行徳新聞
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「話輪和笑っしょい!」

11月2日(土)、行徳小学校の学習参観の一環として「おみこし集会」が開催された。今年のスローガンは「話輪和笑(わわわわ)っしょいおみこし集会~伝とうをうけつぐ祭り~」。

行徳小学校では、例年3年生が総合学習等の時間を使って行徳の伝統文化を学んでいる。「おみこし集会」はその集大成として毎年開いているもの。10年続いている行事だ。自治会や団体、企業や商店など、地域の人もゲストティーチャー等として、会を盛り上げている。
今年の児童たちはこの日の前に、神輿の制作を手掛ける「中台製作所」を訪問。行徳の祭りの歴史について学び、「さし」「放り受け」「地すり」など、独特な神輿の揉み方「行徳揉み」を教わった。また、地元の呉服店「越後屋」では、伝統的な装束について学んだ。
その後、皆で「揉み」の練習を続けて迎えた集会当日。あいにく雨模様で、運動場から体育館に場所を変え、保護者が見守る中、練習の成果を披露することになった。
まず、各クラスの代表が、健康や安全祈願など、願いごとを述べ、学年全員の願いごとを記したものを、宮﨑裕二校長が神輿に乗せた。
「ワッショイ」「ソーレ」「まわれ」と元気の良い掛け声とともに神輿が動く。妙典と本塩の囃子保存会によるお囃子に乗せ、児童たちは一生懸命に神輿を揉んだ。
「練習の棒より、実際のお神輿はとっても重くて大変だった。でも、放りなげ(放り受け)が成功してうれしかった」「集会の準備をみんなで頑張って、絆が深まったのがよかった」と、担ぎ終えた子どもたちは皆満足そう。
宮﨑校長は「地域の方々がこの日のために時間を使って協力してくれたことに、皆で感謝しましょう」と児童に呼びかけ、「代表児童の願いごとが、皆の安全や健康を願うものであったことに驚いた。3年生という年齢で、自分ではなく皆を思うことに、今回の学習の成果を感じました」と話した。
会の終わりに、ゲストティーチャーの1人、中台製作所の中台洋代表から「行徳の神輿文化とお祭りが市川市指定無形民俗文化財に指定される」といううれしい報告が(11月3日付で指定)。中台さんは子どもたちに「行徳特有の伝統を街の自慢だと思って受け継いでほしい」と呼び掛けた。

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