ハンディキャップのある子どもたちが、思うままにアート制作にいそしむ活動を行っている「あそ美」。
東京芸術大学卒業後、玩具メーカーを経て教員になった佐藤さんは、須和田の丘支援学校で勤務する中、美術センスのある子どもたちが多いことに気が付いた。
支援学校(高等部)卒業後に就労し、アートの余暇活動ができない彼らの現状を残念に思い、2014年に「あそ美」を立ち上げた。
須和田の丘支援学校で月に1回行っている活動に足を運んでみると、熱心にイラストを描いたり、絵具を使って自由に筆を動かしたり、空き箱にペイントをしたり、教室の中を歩いてみたり…各々が自由に自分の時間を過ごしている。
「基本的に教えません。ちょっとしたアドバイスくらいです」。
保護者は「佐藤先生が少し手を加えてくださると、どんな作品もアートになるんです。娘が描いた季節の絵はカレンダーになりました」と嬉しそうに笑う。
地域との繋がりも増え、収益を得ながら社会と繋がり、還元するプロジェクト「ご当地フォント」に「イチカワフォント」で参加。市内の飲食店などにアートを飾る「ごたまぜアート展(まちなかアート)」の企画に携わるなど、活動の幅も広がった。
「細々と長く続けていきたいですね」夢は「彼らの就労場所を作ること」だと話す。
「あそ美」での作品は年に1回、真間にある“アトリエローゼンホルツ”で展示している。
次回は来年4月の予定。ぜひ、足を運んでみては。
※参照「ご当地フォント」
「ごたまぜアート展(まちなかアート)」作品募集中
ほかの「記者みちこ」の記事はこちら