公開日: 2024年11月29日 - 最終更新日: 2024年11月29日

高校生向けに金融キャリア教育 市川昴高校で

いちかわ新聞
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東京ベイ信用金庫ほか
高校生向け金融キャリア教育を実施

お金をめぐるトラブル防止や、生活に必要な金融の知識を普及しようと10月24日(木)、県立市川昴高校(市川市東国分1)で、金融キャリア教育が実施された。

プリカ、SNSの特性を知り被害予防

参加した生徒は同校の1年生約320人。
財務省関東財務局の吉積正治調査官は、プリペイドカード(プリカ)の詐欺被害に遭わないための注意を促した。プリカはカードを渡さなくてもID番号を知られれば他人が利用できる。「絶対にカードを購入したり、番号を教えないように」と強調した。

吉積調査官

千葉県警の星野和彦情報セキュリティーアドバイザーは、SNSのトラブル防止を呼びかけた。軽い気持ちの投稿が、社会的な非難を浴びることがある。「投稿は慎重に。また、楽をして高収入を得られるような話に乗ると、犯罪に加担させられ、個人情報を知られ抜けられなくなる」と危険性を説いた。

星野さん

明治安田生命船橋支社の田中佳朗浦安営業部長は、保険のしくみを説明。高校生が加害者となった自転車の対人事故で、高額賠償となった例を挙げ、「保険について知り、生活のリスクに備えてほしい」と助言した。

田中部長

金融の仕事、地域における役割を学ぶ

後半は、東京ベイ信用金庫の職員らにより、成人、社会人に求められる責任と、金融機関の役割が話された。
同信金の相川優文地域サポート課長は、成人(満18歳)がする契約と未成年の場合の違いを説明。未成年の保護者の同意がない契約は取り消すことができるが、成人は原則として取り消すことができない。「成人したら、未成年の時のように守ってもらえない」と責任ある行動を求めた。

相川課長


続いて、今春の新入職員4人が、仕事について話した。
「信金は地域の中小企業のためになる仕事だと実感している」
「ATM操作に困っているお客さまを隣でお手伝いし、感謝の言葉をいただいた。小さな積み重ねが大切」


この後、お札の枚数を手で数える札勘定を、模擬紙幣を用いて職員が実演し、生徒たちも体験した。
参加した男子生徒は「成人と未成年では契約の責任が異なると知った」、女子生徒は「札勘定は難しかったが、職員の方は早く正確ですごいと思った」と話していた。

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