ウクライナと浦安の市民が交流
10月20日(日)、エアレジデンス新浦安で「一般社団法人日本ウクライナパートナーシップ協会」発足を記念した親睦会が開かれた。ホームパーティーのようなアットホームな雰囲気の中、ウクライナ人と浦安市民が楽しい交流のひとときを過ごした。
同協会の理事長、平方洋二さんは、浦安市国際交流協会(UIFA)のメンバー。日頃から得意のロシア語を生かして活動しており、昨年、市内で行われたウクライナ避難民の講演会では通訳を務めた。これをきっかけに、日本とウクライナ両国民間の交流を目的として今年9月、浦安で同協会が発足した。
副理事のフーチェンコ・ペトロさんはウクライナ人。故郷のスームィ市はロシアに近いウクライナ北部の街で、毎日のようにミサイル攻撃を受けていた。そこでペトロさんは、家族の一人が住んでいた浦安へと避難を決意した。「浦安は発展していて、とてもいい街。スームィは海から離れた場所だが、浦安は海が近く気持ちがいいですね」と話す。参加者の一人は「彼はとても穏やかで優しい人。街のイベントにも積極的に参加してくれる。ほかのウクライナの方々も会うとあいさつしてくれて、皆とてもフレンドリーです」とペトロさんたちの人柄を称賛する。
一方、孫のマテウイさんは中学生で、日本に来て2年とは思えないほど日本語も上手になった。バスケットボールが趣味だという彼は手先も器用で、当日も参加者に手作りのキーホルダーをプレゼントしていた。
平方さんは「ウクライナではまだ戦争が続いており、支援が必要です。これからも市民が参加できる交流行事を開催し、相互理解を深めたい」と話した。
副理事のペトロさん(右)と理事のイリーナさん