外国人世帯にはハガキでお知らせ
江戸川区は在住外国人の日常生活を支援する拠点として、「江戸川区多文化共生センタ ー」をタワーホール船堀(船堀4)3階にオープン。区内の全ての外国人のみ世帯に、開設を知らせるハガキを送付した。
この多文化共生センターは、日常生活における困りごとに多言語で対応する相談窓口があるほか、今後日本語教室や多文化交流イベントを開く予定もある。
2024年10月1日現在、区内には約120カ国、46796人の外国人が暮らしている。20年前の2003年と比べるとその数は2倍以上で、23区では新宿区に次いで2番目に多い。
区は昨年8月、区内に住む外国人の困りごとなどを調査するため、区内全ての外国人世帯(約2万世帯)を対象にしたアンケートを実施した。その中で住みよい街にするために、区に取り組んでほしいことを聞いたところ、「外国人向けの相談窓口、情報発信(51・6%)」が最も多く、次いで「日本語を学習できる場(47・9%)」を求める声が多かった。ほかにも、「行政から届くお知らせや手紙などが日本語なので読むのが大変」や「保育園への入園の方法がわからない」など、日常生活での困りごとが多くあがったという。
こうした声を受け、同区で暮らす外国人の生活支援の拠点として10月26日(土)、多文化共生センターがオープンした。
多文化共生センターには、外国人が多言語で生活相談を行うことができる「相談窓口」を設置。日本語のほか英語と中国語に対応する相談員4人を配置するほか、タブレットでのオンライン通訳を含めると14言語で対応可能。また、国や都などの在住外国人向けのチラシを設置する情報コーナーもある。
今後は、日本語教室や日本人と外国人が互いの文化を知る交流イベントなどを開催していく予定。
開設日は火曜から土 曜の午前9時から午後5時まで。相談受け付けは午前10時から午後4時30分まで。学校や仕事で平日の利用が難しい外国人にも対応するため、土曜日も開設している。
開設にあわせ、全ての外国人のみの世帯にセンター開設のお知らせハガキを送付。区広報誌やSNSなどでも情報を発信し、日常生活で困る外国人の利用を促している。
SDGs推進部ともに生きるまち推進課の井口隆太郎課長は、「日常での困りごと相談や日本語教室の開催により、外国人区民が日本人と同等の行政サービスが受けられるよう支援していきます。多くの方に利用いただき、少しでも安心して暮らしてもらいたい」と話す。
【江戸川区多文化共生センター】 | |
開設日 | 10月26日(土) |
場所 | タワーホール船堀 3F(船堀4-1-1) |
開館日時 | 火~土の9:00~17:00 ※相談窓口は10:00~16:30 |
業務内容 | ①生活相談②日本語教育③交流機 会の創出 |
対応言語 | 日本語・英語・中国語 ※その他、オンライン通訳などを活用し対応 |