パリパラリンピックで「金」
パリ2024パラリンピックの車いすラグビーで金メダルを獲得した市川市出身の羽賀理之選手が9月13日(金)、市川市役所を訪れ、田中甲市長に成績を報告し、市民と職員らから祝福の拍手を受けた。
羽賀選手は39歳。日本代表チームの副主将として、自身はリオ、東京と3大会連続のパラリンピック出場。先の2大会で銅メダルを獲得したが、日本チームとして初となる悲願の金メダルを目指し今大会に挑んだ。
羽賀選手が到着することが市役所の館内放送で流れると、居合わせた市民と職員らがエントランスに集まった。金メダルを首から下げ、赤い日本代表のジャージをまとった羽賀選手が車いすをこぎ姿を現すと、大きな拍手と歓声が沸き起こった。
会見の場でマイクを持った羽賀選手は、「パリへ出発する前にも市役所に来て、市長に金メダルを目指しますと宣言しましたが、大会本番は何が起こるかわかりません。こうして金メダルを手に凱旋することができて本当にうれしく、皆さんの応援のおかげだと心から感謝しています」とあいさつ。
羽賀選手は行徳に生まれ、行徳小から第七中1年生までを行徳で過ごした。「当時のたくさんの友人も応援してくれた。市川市に凱旋できて本当にうれしい」と述べた。
その場には、羽賀選手の後輩にあたる行徳小6年生による、祝福の大きな寄せ書きが掲示されていた。「同じ行徳小としてとてもうれしい」「試合を見て勇気をもらいました」「次のロサンゼルス大会もがんばってください」などと書かれた。この寄せ書きを、羽賀選手に贈ることを市から告げられると、羽賀選手は「私も行徳小に行き、金メダルを直接見て、触ってもらいたい」と喜んだ。
今大会の日本チームは予選から準決勝(対オーストラリア)、決勝(対アメリカ)まで全戦全勝。歴代最強と言われるチーム力を世界に見せつけた。
田中市長は「羽賀選手の活躍は、すべての人に勇気を与えてくれた。本当にありがとう」とその快挙を惜しみなく称賛した。