小さく生まれた子どもたち集まれ
リトルベビーサークル「hiwahiwaちば」は、小さく生まれた赤ちゃん(未熟児)とその家族のためのサークルで、数カ月に1度、交流会を開催している。代表の今本いずみさんは、自身も小さな赤ちゃんのママとなった経験から「ママのメンタルケアのためにも、同じ境遇の人たちと想いを共有したり、情報交換できる場が必要」と感じ、3年前に活動を始めた。
8月29日(木)、南行徳市民センターで行われた交流会には、5組の親子が集まった。自己紹介が始まると、全員ご近所さんだとわかり、大盛り上がり。地元ネタに花が咲いた。「SNSで情報は得られるけど、リアルに会っておしゃべりするって、やっぱり楽しいです」と皆うれしそう。
横では、子どもたちが折り紙をしたり、追いかけっこをしたり、思い思いに過ごしている。彼らはみんな、1㎏に満たずに生まれ、両の掌に乗るほど小さかった。1㎏から始まる母子手帳の体重グラフに記入することもできず「標準に当てはまらないわが子の記録をつけるのがつらかった」と口をそろえる。
母子手帳のサブブック「リトルベビーハンドブック」の存在を知った今本さんは、千葉県への導入にも尽力し、昨年9月の発行にこぎ着けた。さらに、子どもの入院先に母乳を届けるための搾乳を、商業施設の授乳室で気兼ねなくできるよう「搾乳可」の表記をつけてもらえるような運動も行っている。
「この交流会で皆さんが何に困っているかを知り、活動に生かしていきたい」と今本さん。今後「hiwahiwaちば」の交流会は、千葉県全域で開催していく予定。ちなみに「hiwahiwa」はハワイ語で「タカラモノ」。健やかに育ってほしい。