行徳警察署が防災対策の見直しを呼び掛け
8月30日(金)~9月5日(木)は防災週間。行徳警察署は、事前の備えと災害時の避難行動について改めて見直すよう市民に呼び掛けている。
災害対策の基本は「自助」
災害対策の自助(1人ひとりの役割)・共助(地域の役割)・公助(行政の役割)の中で最も基本となるのが、自助だ。
「発災直後は行政、警察、消防など公的機関は情報収集や緊急活動が主。状況が落ち着いて共助や公助が行きわたるまでは自助が大原則です」と、警備課の松浦さん。
そのためには家具を固定する、非常食・持ち出し袋を準備する、避難ルートを確認する、どう行動するかシミュレーションするなど、日ごろの備えが大切だ。
「行徳は地震による液状化で断水も想定されますので、携帯トイレの準備も忘れずにお願いします」
情報を集めて早めの行動を
災害に関する情報を得ることも自助の1つ。たとえば台風は接近前からテレビやネットで情報を確認でき、市もメールなどで情報発信を行う。
「警戒レベル(表参照)に沿って特に高齢者・子ども・障がいをお持ちの方は早めの行動を。不安な場合は避難指示がなくても公民館などへ自主避難しましょう。空振りを恐れずに行動してください」
また警察では、発災後、隣近所や身の回りに安否不明者がいたら情報提供してほしいと呼び掛けている。「勤め先やよく行く所など、その人を1番知っているのが周囲の人たち。情報が救助や人的被害の減少につながりますので、情報提供をお願いします」
■警戒レベル一覧表
警戒 レベル |
住民がとるべき行動 | 避難情報 | 警戒レベル相当の 防災気象情報 |
5 | 命の危険直ちに安全確保! | 緊急安全確保 | ・氾濫発生情報 ・大雨特別警報など |
4 | 危険な場所から全員避難 | 避難指示 | ・土砂災害警戒情報 ・氾濫危険情報など |
3 | 危険な場所から高齢者等は避難 | 高齢者等避難 | ・氾濫警戒情報 ・洪水警報 ・大雨警報など |
2 | 避難に備え 自らの避難行動を確認 |
洪水注意報 大雨注意報等 |
・氾濫注意情報など |
1 | 災害への心構えを高める | 早期注意情報 |
※市町村が発令する避難指示等は、市町村が総合的に判断して発令するもの。
警戒レベル相当情報が出されたとしても、発令されないことがある。
資料:内閣府「避難情報に関するガイドライン」に基づき作成