公開日: 2024年9月4日

行徳の地域特性を理解して 防災を考えよう

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9月1日(日)は防災の日。災害への備えを改めて考えるべく、市川市の防災対策や行徳で気を付けたいことなどを、市川市危機管理室危機管理課の立花学課長に聞いた。

市内に39の防災拠点
~防災訓練に参加を

市川市は39の市立小学校区ごとに防災拠点を設置。震度5以上の地震が発生した場合は、職員が各小学校に参集する。
「現在36校では、平常時から地域の自治会、民生委員、学校関係者、PTAなど関係団体・機関で防災拠点協議会を設け、避難所運営の準備やルール作りを行っています。最終的には避難されている方々自身が運営を引き継いでいく形になります」
各拠点では毎年1回、防災訓練を実施し、運営の段取りや倉庫内の備蓄物資の確認などを行っている。
「11月10日(日)には江戸川河川敷で地震発生を想定した大規模災害対応合同防災訓練を実施します。市、自治会、自衛隊、消防・警察、水道や電気などライフライン、通信、日赤のボランティア、各種協定事業者が参加して災害時の具体的な動きを確認したり、体験や啓発活動を行います。市民の皆さまもぜひご参加ください。また、自治会の訓練や防災イベントへも足を運んでほしいと思います」

マンション特有の対策や水害への備えも

防災を考える上で、自分の住んでいる地域の特性を知っておくことは重要だ。市ホームページでは小学校区ごとに「防災カルテ」を掲載し、災害時に想定される事案や注意すべきことを示しているので、確認しておこう。
「行徳を含む南部はマンションや集合住宅が多い地域。停電でのエレベーター停止を想定して水や食料を備蓄し、特に高層階は長周期地震動に備えて家具の固定も大切です。1階に給水栓がある建物もありますので、事前に確認してみましょう」
水害への備えも忘れてはならない。
「行徳地区は高潮被害も想定されますので、台風時は満潮時間に留意してください。地震時には南行徳や新井に津波が猫実川を遡上して浸水被害が発生することも想定されますので、情報収集と早めの行動を心がけましょう」
行徳には外国人も多く暮らしているため、市は避難所開設の際は外国語でルールを提示する予定だ。
「日本語が不自由な方には市ホームページや各SNSの翻訳機能を使って情報を得るよう呼び掛けていただきますよう、ご協力よろしくお願いいたします」
大規模災害が発生しても家が無事なら在宅避難が可能となる。
「日ごろから水や食料を備蓄して消費した分を買い足すローリングストックを実行したり、携帯トイレの準備を。すぐに使えるように、携帯トイレは事前に使ってみることをおすすめします」
減災マップや水害ハザードマップなど防災に関する情報は市役所や公民館などでもらえるほか、市ホームページで見ることができる。「防災の日」をきっかけに、家族で確認しておこう。

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