公開日: 2024年8月26日

いちかわ制服バンク

いちかわ新聞
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役目を終えた制服を次に必要な人に繋ぐ

いちかわ制服バンクとは?

いちかわ制服バンクは、市川市社会福祉協議会(以下、社協)と学生服リユースショップ「ゆずりばいちかわ」(以下、ゆずりば)が協働する、リサイクル推進および相談支援事業で、今年1月に発足した。
各家庭で不要となった制服を市内の回収ステーションに寄付。ゆずりばがクリーニングや修繕などを行い、社協が相談窓口となって、経済的理由で制服等の購入が困難な人へ無償で提供する。
回収ステーションは、市内の2つのボランティアセンター(東大和田・行徳)とゆずりばのほかに、公的施設・機関16カ所、協力店舗・事業所23カ所。さらに現在も協力店を募集している。

チラシ効果で順調な滑り出し

「制服バンクについて多くの人に知ってほしく、チラシを1万部配布しました。結果25件の相談があった」と地域福祉・ボランティアセンターの山本正一郎所長。年収や世帯の状況、その他経済的事情をヒアリングし、支援が必要と判断すれば、速やかにゆずりばに繋ぐ。
また、チラシの効果か、持ち込まれる制服の数も2倍に増えたそうだ。活動は始まったばかりだが、すでに手ごたえを感じている。

丁寧な手仕事でよみがえる制服

制服のクリーニング・修繕を担当するゆずりばでは、さまざまな作業が求められる。ゼッケンやタグを外す、個人名を削除する、刺繍された名前などはリッパーを使い裏から丁寧に取り除くなど、どれも細かい作業だ。
「これらの作業を通して、地域の就労支援にも繋がっていると思っています」と、石垣瑠美代表は話す。
活動の中での困りごとは、男子の需要が多く、常に在庫が不足ぎみだということ。特に、175㎝以上や幅広タイプは集まりにくい。「デザイン変更が多いのも悩みどころですね」

■制服を寄付したい人は
https://www.fukusi.jp/shakyo03_01.php
■支援を受けたい人は
▽地域福祉・ボランティアセンター
TEL: 047-320-4002
▽月~金曜/8:40~17:40
▽土日祝・年末年始は休み

(左から)地域福祉・ボランティアセンター地域づくり担当室の菊地室長、山本所長、ゆずりばの石垣代表
名前の刺繡を手作業でていねいに外していく
ゆずりば内に並ぶ再利用された制服たち

 

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