『読み終えた瞬間、空が美しく見える気象のはなし』
荒木健太郎 著/ダイヤモンド社 刊
紹介してくれたのは … 浦安市立中央図書館 髙谷さん
〈おすすめコメント〉
間もなく梅雨明けの予報です。雨の日はつい憂鬱に感じますが、この本には“スマートフォンで水たまりをスローモーション撮影する”という著者ならではの楽しみ方が載っていました。雨の強さによって雨粒の跳ね方や波紋の広がり方が変わるそうで、確かに雨の日も興味深く観察できそうです。
さて、この本は雲科学・気象学を専門とする著者が、空にまつわるさまざまなテーマを語り尽くした1冊です。“お風呂の気象学”など日常に見られる現象も取り上げていて、気象学を身近に感じられます。400ページ弱とボリュームはありますが、写真やイラストを交えた解説がわかりやすく、さらりと読めてしまいます。読了後はきっと、空を見上げるのが楽しみになるでしょう。