行徳駅から徒歩3分ほど、隠れ家のような雰囲気の「インディバサロンPulire」が開業20周年を迎えた。「健やかに美しく」をモットーに施術を行うのが、オーナーの原田亜希子さんだ。
体を奥から温める「インディバ」とは?
「インディバ」とはスペインで開発された高周波(中波)温熱機器で、もともとはがん治療など、医療の分野で使用されていた。体の深部に高周波を流すことで自身の細胞同士が摩擦を起こし熱が発生。体の深部を温めることができる「深部加温」が大きな特徴だ。
その効果は多岐にわたり、「皮下脂肪やセルライトの減少」「冷え、むくみの改善」「痩せやすい体質への改善」などが期待され、さまざまな用途で使用されている。
「体がちゃんと動くように、代謝のいい体になるようになど『予防美容』の観点のご利用がおすすめ。10年後の自分を、今作っているようなイメージです。
体の表面をどんなに温めても、すぐ冷めてしまいますよね。インディバは体の奥から温めることができるので効果が長く続く。体の可動域も広がるので、肩こりや腰痛の改善などにもいいんですよ。プロのアスリートもインディバでケアしていたり、効果が実証されています」と原田さん。
その他、女性の大敵「冷え」改善・予防にも効果的。「冷えは婦人科系の疾患にも関係が深いといいます。ブライダルのときにダイエット目的でインディバを受け、その後妊活のために冷え改善で通われている人も。女性ならではの悩みにもいいんです」
効果を早く出したいとき、おすすめは週1・2回通うこと。そのあとはメンテナンスのために月1回程度通うのがいいという。
サロンには「MAG BLADE」というインナーマッスルを鍛える最新機器も用意されており「産後の骨盤ケアや尿漏れ対策に。年配の方であれば、内転筋や大腿四頭筋も鍛えられるので、自分の足で歩けるようにと鍛える目的で通っている方もいます」
体のさまざまな悩みに対応してくれるサロンだ。
「いいものを皆に知らせたい」が原動力
今でこそポピュラーになってきたインディバだが、原田さんが店を始めた20年前は「ほとんど知っている人がいませんでした」と話す。
原田さんはなぜインディバに魅了されたのかを聞いてみた。
「結婚式のためエステを予約したのですが全く効果がなくて。そのときは『ここに何百万円も使ったのに!もうやらない!』と懲りたんです」と笑う。
その後友人に「一緒にエステに行こう」と誘われるも断り続けていたという原田さん。「そのうち強引に予約を取られてしまって(笑)。いくつか体験をするうちに、インディバに出合いました」
初体験のインディバの効果を体感し「今まで受けてきたものと違うかもしれない」と感じた。通い続けるうち「自分でできるようになったらお得なんじゃない?と思って習い始めたんです」と明るく笑う。
持ち前の向上心の強さとセンス、練習量で腕前はぐんぐん上達していったが「もともと他の仕事をしていたし、開業するつもりはなかった」。
しかしインディバの師匠に「その腕で開業しないなんて、もったいないからお店をやりなさい」と説得される。
「今開業したら千葉県内2軒目だよ、という師匠の言葉に『そうなの?』とぐっときちゃって(笑)。こんなに素晴らしいものを皆に知らせたい!という気持ちも強かったです」
サロンには、引っ越しても遠くから通ってくる常連さんも多い。
「玄関先から『ねえ先生聞いてよ!』なんて悩み相談が始まったりも(笑)。環境が変わっても通ってくれる人もいて、うれしいですね」
都内での出店を薦められることも多い原田さんが行徳にこだわる理由。それは「自分の出身でもある、ここ行徳からみんなを元気にしていきたいから」。
「行徳の皆さんに1度はインディバを受けてみてほしい。いいものは皆に教えたいじゃないですか」と笑顔が弾ける原田さんを頼りに、たくさんの人たちが集うのも頷ける。