公開日: 2024年6月24日 - 最終更新日: 2024年6月24日

江戸川区が定例会見 メタバース区役所の一部開設も

葛西新聞
  • シェア
  • twitter

寄付を福祉、教育に有効活用
補正予算案と新条例案などを紹介

江戸川区の斉藤猛区長は6月5日(水)、区役所内で定例記者会見を行い、6月の第2回区議会定例会に提出する本年度補正予算案の主要項目と新条例案などについて説明した。

クラフトビール醸造、中学生の学習支援など

補正予算案と条例案に関して紹介したのは次の3つ。

  • 就労困難者の就業機会の確保「Edgawa Beer Project」スタート
  • 学習支援事業「EDO学舎・EDO塾」開設
  • 鈴木青少年の翼基金条例新設

新事業となるEdgawa Beer Project、および、EDO学舎・EDO塾は、区民(故人)からの寄付金6千4百万円を財源とする。
「福祉と子どもに役立ててほしい」との遺志を受け、区では2つの事業を考案した。

前者はクラフトビールの醸造や販売を通じて、就労に困難を抱える人の就労機会を確保することが目的。
本年度は東京藝大と協働で検討や諸準備に着手。補正予算案に137万円を計上した。

後者は、区内の中学生に対し、学校・家庭のほかに区として無料の「第3の学習の場」提供を図る。EDO学舎は中学1年生から3年生まで、自分が課題とする科目を選んで参加でき、7月開始を予定している。
EDO塾は経済的な事情などで塾に通えない中学3年生のうち、成績上位者(定員120人)が対象で、9月開始予定。
補正予算案に合計4千4百万円を計上した。


また、鈴木青少年の翼基金条例は、区内の中高生を海外派遣する青少年の翼事業に対し、2011年度から2023年度まで総額約2億1千万円を寄付し、さらに、本年度も3億円を寄付した鈴木孝行氏(公益財団法人京葉鈴木記念財団代表理事)の功績をたたえ、同氏の名を冠した基金を設置して運用を図る。

メタバース区役所の一部開設も

区長は6月26日から「メタバース区役所」を一部開設することを発表した。
メタバース(インターネット上の3次元仮想空間)を活用し、区役所を訪問しなくても職員と相対するように会話できるしくみ。
初期段階は毎週水曜日午前9時~午後5時、事前予約制で、子ども、健康、福祉、生活、教育の5分野で相談・電子申請の手続き支援を実施。徐々に曜日を増やし、来年度は全部署で運用を予定している。

  • シェア
  • twitter
The following two tabs change content below.

葛西新聞

学校情報や街の紹介企画が好評。主婦に読まれる地元情報紙。詳細はこちら(明光企画HP)

月別アーカイブ