公開日: 2024年5月23日 - 最終更新日: 2024年5月23日

キャンパスに「おむすび屋」オープン

いちかわ新聞
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千葉商科大の学生が起業

4月22日(月)、千葉商科大学で学生が経営する「学生ベンチャー食堂」に、新店舗「おむすび 結」がオープンした。
実学を重視する同大では「店舗は教室である」という理念の下、学生たちにキャンパス内での3店舗の出店権利を与えている。

今回、開業したのはサービス創造学部4年の土屋颯大さん。
土屋さんはこれまでにも、ゼミ活動で京成トランジットバス株式会社と協働して、市内各所の祭りの写真や、地域の子どもたちが提灯に描いた絵などを使った「お祭りバス」をつくるなど、市川市を盛り上げる活動を続けてきた。今回はおむすび屋に挑戦。おむすびは、昼食にかける時間もお金も限られている学生にはぴったりのメニューだという。
地産地消実現のために、米や野菜はJAいちかわと連携して仕入れ、海苔は行徳産の焼き海苔を使用。行徳産の焼き海苔は流通量が少ないため、気軽に食べられる店は珍しいそうだ。メニュー開発には、学校給食関係者である土屋さんの母親もアイデアを提供した。

子どもたちに無料チケットを

土屋さんは、クラウドファンディングで資金を集め、「みらいおむすびチケット」を710個分用意した。子どもたちが無料で食べられるというもの。店頭でチケットをもらい、会計時にそれを渡すというだけ。身分証明書等の提示は必要なく、「自分が子どもだと思う人が利用できます」と土屋さん。
なくなり次第終了予定だが、チケットの販売もしているので、子どもたちを応援したいという人は、参加することができる。
店舗は学生以外の人でも利用ができ、営業時間は月曜日~金曜日の午前10時から午後3時まで(大学の休暇や休校日はお休み)。
「今後、学外での販売も計画して、多くの子どもに『みらいおむすびチケット』を使ってもらいたい」と土屋さん。また、「食品ロスをなくすため、商品がある間は3時以降も販売したい」と考えている。SNS等で販売状況をチェックしてもらえるようにするとのこと。さらに、JAいちかわと連携して規格外野菜を利用するなど、より一層地域の未来のために活動していくという。
土屋さんは「現在大学4年生なので卒業後の進路を考えているところですが、地域を盛り上げる活動はこの先も続けていきたいです」と話した。

子どもたちが使える「みらいおむすび」チケット

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