公開日: 2024年5月22日

名人が育てた「サツキ」 区役所に展示

葛西新聞
  • シェア
  • twitter

サツキに魅せられ60年 丹精込めて育てた逸品

約60年にわたり自宅で「サツキ」を栽培し、国内の大会で数多くの受賞をしている「サツキ名人」の海老根衛さん。今年も海老根さんが丹精込めて育てたサツキの盆栽が、江戸川区役所(中央1)の正面玄関および3階エレベーターホールに展示され、来庁者の目を楽しませている。

海老根さんは20代後半、栃木県を旅行中に美しいサツキにひと目惚れして以降、約60年にわたってサツキづくりに取り組んでいる。
最盛期には70~80鉢を育て、全国規模の展覧会に数多くの盆栽を出品。日本皐月協会主催の花季陳列展(現在の「さつきフェスティバル」)では、1980年と1983年の2度にわたって同展の最高賞である「農林水産大臣賞」を受賞したほか、1990年には、アジア地域で初の開催となった「国際花と緑の博覧会(通称:花の万博)」で「金賞」を受賞した。
海老根さんの作品は、2002年から毎年、区役所本庁舎内に展示されており、今年で23年目。今回、正面玄関入口に飾られた作品は、樹齢15年を超え、樹高は約120センチメートルもある「明日香錦」だ。
ピンクや白など鮮やかな花色で、花弁の先が丸い「丸弁」と先が尖った「剣弁」がバランスよく入り混じっている。今年は春先の気温が低かった影響で全体的に花が小ぶりなものの、色鮮やかで美しい出来栄えとなった。
また、3階エレベーターホールには、濃紫色や白など花弁のコントラストが美しい樹高約110㎝の「明日香」も展示している。近隣の住民をはじめ、区外のサツキ愛好家も海老根さんの作品を毎年楽しみに訪れる。
海老根さんは、「年によって花付きや色彩が異なるのがサツキの魅力。今年は色彩のバランスが良く、一つの鉢でさまざまな花色を楽しむことができます。ぜひ多くの方に見てもらいたいです」と話す。
区役所でのサツキの盆栽の展示は6月中旬頃まで。花の状態によっては、鉢を変える場合がある。

  • シェア
  • twitter
The following two tabs change content below.

葛西新聞

学校情報や街の紹介企画が好評。主婦に読まれる地元情報紙。詳細はこちら(明光企画HP)

月別アーカイブ