高額プリペイドカード購入に違和感
1月22日(月)、浦安警察署で「電話de詐欺被害未然防止功労者」に福島徹署長から感謝状が贈呈された。
感謝状を受け取ったのは船橋市立船橋高等学校事務職員の齋藤智美さん。昨年11月17日、浦安市内のコンビニエンスストアのレジで高齢の男性が高額の電子マネーカード(プリペイドカード)を購入しているのを目撃。「これはおかしい」と感じ、近くの交番に駆けこんだ。即座に警官が対応、被害を未然に防ぐことができた。
今回は電話de詐欺の中でも架空料金請求詐欺と呼ばれるもので、未払いの料金があるなど架空の事実を口実に「コンビニで電子マネーカードを買って」などと金銭をだまし取る手口。パソコンがウイルス感染したとだまし、その対策費用を要求するケース(サポート詐欺とも呼ばれる)もあり手口が巧妙化している。
「被害を防げたと聞いて安心しました。このような詐欺行為があるとは聞いていたが目の当たりにしてびっくりしました」と齋藤さん。当時、レジには行列ができており、人目の多い中で詐欺を疑うような声掛けはためらわれたという。
「近くに交番があったので駆け込みましたが、もっと良い対応方法があったのではないかと後になって思いました」と振り返る齋藤さんに「そういう時はとにかく110番に連絡してくれればいいですよ」と福島署長。続けて「警察では詐欺被害を防ごうとさまざまな啓発活動を行っていますが、いざ詐欺の電話がかかってくると頭が真っ白になって信じてしまうこともあります。一人でも多くの人に詐欺について知ってもらい、電話de詐欺被害防止につなげていきたい」と述べた。