口の中にも「がん」ができる
江戸川区歯科医師会は3月17日(日)、船堀4丁目のタワーホール船堀で、口腔がん集団検診を実施する。
根本秀樹会長に口腔がん集団検診の意義について聞いた。
早期発見に重要な検診
口腔がんは口の中にできるがんのことで、日本で発生するがんの約5%を占める。近年は男性、女性ともに発生が増加している。
5大がんといわれる肺がん、胃がん、大腸がん、乳がん、子宮がんに比べると発生は少なく、厚生労働省の指針に定められたがん検診の対象に含まれていないこともあり、国民の認知度はまだ低い。
しかし、がんである以上は進行すると命に関わる。がんを切除すると、顔の一部を欠損する場合もある。
そこで、同歯科医師会は、口腔がんの啓発と早期発見を促すため、会の主催事業として無料の集団検診を実施している。
根本会長は「早期発見、早期治療すれば、後遺症や外見に影響せず治すことができます。口腔がんを認識し、定期的に検診を受けることがとても大切です」と話す。
居住地、年齢問わず無料の口腔がん検診
口腔がんの初期は、痛みなどあまり感じず、自覚症状がはっきり表れてから受診したときには、すでにかなり進行していることが多いという。そのため死亡率が高い。
「ただし、内臓と違い、口を開ければ直接見ることができますから、検診さえすれば口腔がんや病変は発見しやすいとも言えます。この機会に検診を受けてみてください」
集団検診は無料で、事前予約制。検診に当たる医師は、同歯科医師会の口腔がん検診認定医と、東京歯科大学口腔外科学会の専門医。
江戸川区民にかぎらず、年齢も問わず、希望者は受診できる。
【口腔がん集団検診(完全予約制)】
日程 | 3月17日(日) |
時間 | 13:00~16:00 |
場所 | タワーホール船堀 4F研修室 |
予約 | 2月19日(月)から電話で予約受け付け (定員になり次第終了) |
予約・問い合わせ | TEL: 033-672-1634 /江戸川区歯科医師会 |