つきたてお餅がおいしいね!
12月10日(日)、新宿前公園で、下新宿自治会(大林和彦会長)主催の「第11回年忘れ餅つき大会」が開催された。
穏やかな冬晴れの下、自治会員たちは朝からかまどを組み立て薪に火をつけ、準備した120キロの餅米を蒸している。蒸しあがった餅米が臼に運ばれると、力自慢の人が勢いよく杵でつく。
つき上がった餅は隣のコーナーでパックに詰められ、ボランティアの中学生たちが急いで販売コーナーに運ぶなど、見事な連携プレーで行列の人たちにつきたて餅を提供していた。
恒例の子どもの餅つき体験のコーナーには、長い列ができていた。重たい杵を大人に支えてもらいながら振り上げて、何度もペッタンペッタンとお餅をつく子もいた。
参加した親子は「私自身もお餅をついたことがないので、子どもがお餅をついているのを見てうれしかったです」と笑顔。
地元野菜の販売、レンコンの会の出店、バザーなども人気があり、「毎年、これが楽しみなの」と新品のタオルを買っていく人もいる。香取壱太鼓の力強いばち捌きが、イベントをさらに盛り上げた。
大林会長は、「災害時の助け合いなどは、日頃の付き合いが大事になります。防災準備も兼ねてイベントは年に2回、楽しみながら取り組んでいます」と言う。災害時、炊き出しをするための鍋や薪がちゃんと使えるかなど、確認もかねてイベントを開催している。
前会長の小川正さんは、「日頃から防災意識を持って活動するようにして、薪などは古家の解体があったときに頼んでもらってきています。防災倉庫の屋根にはソーラーパネルがあり、いざという時にはスマホの充電もできるようになっています」と、日々の備えの重要性を強調する。
ボランティアで参加した第七中学校の3年生の男子生徒は「お祭りでは遊ぶだけだったけど、初めて準備する方になってみて、裏方の仕事の大変さや面白さを感じました」と笑顔で語った。