『世界のふしぎな色の名前』
城 一夫・カラーデザイン研究会/著 killdisco/絵(グラフィック社)
今回紹介してくれたのは…
西葛西・清新町コミュニティ図書館 土居さん
〈おすすめコメント〉
色の名前というと小さい頃から使っていた赤・青・黄などもありますが、本書では「詩的な色の名前」「あやしげな色の名前」など7章に項目分けされたふしぎな色の名前が並んでいます。名前の由来や色にまつわる物語が添えられているので、生まれた場所や時代背景を想像しながら読み物としても楽しめます。「ドラゴンズ・ブラッド」は、ドラゴン退治の伝説とともに広まった深いガーネットのような赤色、東洋では「麒麟血」と呼ばれ西洋と東洋で呼び名が違うのが面白いです。またインカ帝国の治金術が生み出した金と銀を表す「太陽の血」「月の涙」なんて素敵な名前ですよね。お気に入りの名前になりました。一つ一つの色の名前に秘められた逸話は、つい誰かに話したくなります!