江戸川区は、災害時の避難などの際に障害者が着用することで、周りの人に障害があることを知らせ、支援を受けやすくする「災害時支援バンダナ」を作成した。江戸川区障害者団体連絡会が、希望する区内在住の障害者に来月から無料で配布する。
「災害時支援バンダナ」は、障害者が避難所などで支援が必要であることを容易に伝える手段として活用する。両端には「目が不自由です」「助けが必要です」のメッセージとイラストを記載し、三角に折り畳み、背中に羽織るなどして使用する。
「目が不自由です」と記載された箇所にはタグをつけることで、視覚障害者に必要な表示箇所がわかるように配慮。防寒対策やけがをしたときの止血用の布、マスクなどの代用としても活用できる。
デザインは、若手職員によるプロジェクトチームで検討。具体的な障害の特性や必要な支援などを記入できるようにしたほか、握力の弱い人でも簡単に着用できるように両端にマジックテープをつけるなどの工夫を凝らした。
区への寄付金を活用し、区内障害者就労支援事業所に依頼をして700枚を作成。福祉部障害者福祉課の上坂かおり課長は「日頃から携帯していただくとともに、防災について考えるきっかけしてほしい。災害時には、バンダナで意思表示してもらうことで、周囲のスムーズな支援を実現したい」と話す。