市川の野球の聖地が完成
令和2年から整備工事を行っていた国府台公園野球場が「国府台スタジアム」に名称を変え、4月1日(火)にオープン。これに先駆けて3月30日(日)、オープニングイベントが開催された。
小笠原道大さんも祝福
新しくなったスタジアムは固定の座席数1800で、外野席も使うと約3200人の収容が可能。人工芝でナイター照明、LEDのスコアボードも設置されている。
当日は市川市内の98の野球チームが参加。少年野球から古希のチーム、身体障がい者チームなど、野球を愛する人たちが集まり、オープンを祝った。
式典で田中甲市川市長は、「45億円をかけた施設。市民の皆さんに存分に使ってほしい」とあいさつ。市川市野球協会の加藤武央会長は「立派なスタジアムができてうれしい。これを機に、市川市内の高校野球チームに甲子園に出場してほしい」とエールを送った。
イベントには2004年アテネオリンピックで銅メダルを獲得し、市川市民栄誉賞を受賞した元プロ野球選手の小笠原道大さんも来場し、「このスタジアムが市川の野球熱をさらに高め、市川の子どもたちが世界へ羽ばたくことを願っています」と熱く語った。
その後、アメリカンフットボールチーム「ブルーサンダース」のチアリーダーズによるパフォーマンスや、ものまね芸人のこにわさんと小笠原さんのトークショー、プレゼントが当たる抽選会も行われ、会場は大盛り上がり。小笠原さんのサインボールを当てた女性は「うれしいです」と満面の笑顔だった。
少年野球チームが大活躍
記念試合では、「小笠原道大杯争奪市川市少年野球大会」の昨年の優勝チーム・新浜野球部と、市川市議会チームが対戦した。
試合は1回裏に新浜野球部が12得点の大量リード。その後も着実に得点を重ねる一方、市議会チームは0点のまま試合が進んだ。4回表には田中市長が代打出場し1塁へ進むも、得点には至らず。6回表になんとか1点を返したが、試合時間が規定の90分を超えたため終了となり、19対1で新浜野球部が大人を相手に、見事に勝利した。出場した児童は「スタジアムの人工芝はふかふかだった。勝ててよかった」と喜びを表した。
試合後に実施された一般市民向けの内覧会では、「前の球場と比べて、びっくりするほどきれいになった」「人工芝が柔らかい」との声が。マウンドに立った男性は「野球がやりたくなりました」と話していた。
市の担当者によると利用予約は好調で、すでに週末は埋まりつつあるという。
市内から98の野球チームが参加
小笠原さん(中央)とこにわさん(右)によるトークショーも
多くの観客がイベントに駆けつけた
新球場でのプレーを楽しんだ