持続可能な「公園」を目指して
以前より老朽化が懸念されていた、総合レクリエーション公園内「ファミリースポーツ広場」と「子供の広場」、および隣接する「新左近川親水公園」がリニューアルオープンした。
区内外から人気の公園
葛西地区に位置し、大小14の公園から構成される総合レクリエーション公園は1983年から順次開園。子どもの遊具はもちろんスポーツ施設がある公園やバーベキュー場を併設している公園などバラエティーに富む区を代表する総合公園だ。
一方、隣接する新左近川親水公園は1993年に開園。デイキャンプが楽しめる芝生広場やカヌー場、複合遊具や健康器具などもあり、こちらも人気が高い。
リニューアル3カ所の整備完了
両公園とも開園から30年以上が経ち、施設の老朽化はもとより利用者の多様化と変化するニーズへの対応が求められていた。
区は大和リース株式会社、株式会社戸田芳樹風景計画、株式会社日比谷アメニスの3社で構成される企業グループを事業協力者に選定。事業は区民の要望、意見も取り入れつつ進められ、2024年12月、工事が計画される公園群のうち、ファミリースポーツ広場、子供の広場および新左近川親水公園の整備が完了した。
ファミリースポーツ広場には「総合レクリエーション公園サービスセンター」(写真下)を新設。人工芝が敷かれた「屋内ひろば」やコミュニティースペースが設置され、センター脇の多目的ステージの下には移設された土俵が格納されている。「子供の広場」には恐竜遊具が修理されて復活。新たにインクルーシブ遊具(誰もが利用できる遊具)も導入された。
新左近川親水公園にはデッキサイトのあるデイキャンプ場や水辺の景観を楽しめるレストランがお目見えし、大人をも魅了する公園へと進化した。
愛され続ける公園作り
このリニューアルオープンを記念して1月25日(土)、総合レクリエーション公園サービスセンターで、オープンセレモニーが行われた。
斉藤猛江戸川区長はあいさつの中で「年齢や障害に関係なく誰もが楽しめる公園を実現することができたと思う。これからも多くの人々の意見を聞きながら、愛され続ける持続可能な公園作りを進めていきたい」と述べた。
続いて葛西で活動する「ひなぼこ楽団」の子どもたちが登場。カラフルな衣装で元気よく歌と踊りを披露すると、会場は和やかな雰囲気に包まれた。最後に代表者によるテープカットが行われ、参加者全員で公園の新たな門出を祝った。