NPO法人タオとは?
NPO法人タオは、千葉県浦安市を拠点に、障がい者や働きづらさを抱える人を対象とした就労支援・生活支援を提供する非営利団体です。
地域社会における個々の能力を尊重し、働く喜びや生きがいを共有することを目指しています。
浦安市を中心に活動する障がい者支援団体
タオは、浦安市やその近郊に住む障がい者や働きづらさを抱える人に対し、就労継続支援A型・B型事業やグループホームの運営を通じて、働く場や生活の場を提供しています。
利用者一人ひとりの特性や希望に合わせた個別支援計画を作成し、定期的な面談や振り返りを行うことで、最適なサポートを実施しています。
また、行政や障がい福祉事業所、医療機関などの関係機関と連携し、地域全体で支え合う仕組みを構築しています。
活動拠点
タオの活動拠点は、浦安市内外に広がっています。主な拠点として、浦安市今川に本部を構え、「タオ浦安」は就労継続支援A型・B型の両方の事業所として運営されています。また、「タオ市川」と「タオ葛西」は就労継続支援B型事業所として地域に貢献しています。
さらに、千葉県酒々井町には農園「タオファーム」があり、農作物の栽培・販売を通じて利用者の就労機会を提供しています。
また、共同生活援助事業として、浦安市と東京都江戸川区で障がい者グループホームを運営し、利用者が安心して生活できる環境を整えています。
NPO法人タオの主な事業内容
NPO法人タオは、千葉県浦安市を拠点に、障がい者や働きづらさを抱える人を対象とした多様な就労支援事業を展開しています。
主な事業内容として、DM事業(内職・軽作業)、エコリサイクル事業、フード事業、清掃事業、ファーム事業があります。
これらの事業を通じて、利用者一人ひとりの希望や特性に合わせた作業機会を提供ています。
また、作業以外にも知識や技能の習得を目的に、パソコン講座やビジネスマナーの指導なども行っています。
DM事業(内職・軽作業)
DM事業(内職・軽作業)では、行政や企業から受注したチラシやダイレクトメールの折り、封入、ラベル貼り、封かん、といった内職作業やポスティング作業などを行っています。
これらの作業は、利用者の手先の器用さや集中力を活かすことができ、就労スキルの向上につながります。
また、手紙やチラシのDMだけでなく、組立てや梱包作業などの軽作業も請け負っており、多様なニーズに対応しています。
エコリサイクル事業
エコリサイクル事業では、パソコンや電子レンジ、電話機など、小型家電の解体や不要自転車の回収と解体を行い、部品をリサイクルする事業を展開しています。
これらの活動を通じて、環境保全に寄与するとともに、利用者には分解作業や商品管理などの技術習得の機会を提供しています。
フード事業
フード事業では、以下の活動を行っています。
- 浦安市ワークステーション内の食堂運営
- 弁当製造
- パンやラスクの製造
- 学童のおやつ配達
- 市内売店での接客・販売事業
さらに、年に数回、市内のイベントでの屋台出店も実施しています。
これらの活動を通じて、利用者は調理技術や接客スキルを身につけることができ、社会参加の機会を広げています。
清掃事業
清掃事業では、浦安市墓地公園の清掃業務を通年で請け負っています。
また、春から秋にかけては、浦安市若潮交通公園にて、ヤギと一緒に行う除草作業にも従事しています。
これらの活動は、利用者にとって体力づくりやチームワークの向上につながり、地域の美化にも貢献しています。
ファーム事業
ファーム事業では、千葉県酒々井町に広さ約300坪のタオ農園を運営しています。
定期的に作業に出向き、ジャガイモ、さつまいも、玉ねぎなど、季節に合わせた旬の野菜を収穫・販売しています。
農作業を通じて、利用者は自然と触れ合いながら、農業の知識や技術を習得し、達成感を得ることができます。
NPO法人タオの特徴と支援体制
NPO法人タオは、障がいを持つ方々一人ひとりの特性やニーズに合わせた支援を提供することを目指しています。
そのため、個別支援計画の作成、多様な業務を通じたスキル習得、定期的な面談による振り返り、できるかぎり多様な障がいに対応できるように取り組んでいます。
障がい特性に応じた個別支援計画
タオでは、利用者それぞれの障がい特性や希望に応じて、個別支援計画を作成しています。
この計画は、利用者本人と担当職員がじっくりと話し合い、最適な支援の方向性を決定します。
定期的な振り返りを行い、支援内容が適切かどうか、変更の必要がないかを確認し、より良い支援を提供することを目指しています。
多様な業務内容でのスキル習得
タオでは、利用者一人ひとりの障がい特性に合わせて、様々な仕事を提供しています。
事業所内での作業だけでなく、農場での収穫作業や公園の除草作業などの施設外就労も含まれます。
これにより、利用者は自身の興味や能力に応じた業務に取り組むことができ、多様なスキルを習得する機会が得られます。
定期的な面談と振り返り
タオでは、利用者との定期的な面談を通じて、支援の方向性が適正かどうか、変更の必要がないかなどを確認しています。
利用者本人と担当職員がじっくりと話し合い、支援内容の振り返りを行うことで、より良い支援の提供に努めています。
このプロセスにより、利用者の成長や変化に応じた柔軟なサポートが可能となります。
多様な障がいに対応可能
タオの職員(支援員)は、利用者の障がい特性を理解した上で、障がいに理解ある対応・環境づくりに努めています。
日々の生活の中で、不安や心配なこと、相談ごとがありましたら、お気軽にご相談ください。
状況に合わせた丁寧な対応を心掛けています。
バリアフリー対応への取り組みと利用者の声
江戸川区在住の車椅子ユーザーが複数の福祉作業所を見学した際、当施設が唯一、車椅子のまま利用できるトイレを完備している点を評価し、利用を開始されました。
福祉作業所であってもバリアフリー化が十分に進んでいない現状がありますが、タオ浦安では段差の解消や広い通路設計、オスメイト対応トイレなど、全ての利用者が安心して過ごせる環境が整っています。
NPO法人タオのイベントと余暇支援活動
NPO法人タオは、障がいを持つ方々の生活の質を向上させるため、年間を通じて多彩なイベントや余暇支援活動を提供しています。
これらの取り組みは、利用者同士の交流や社会参加の促進を目的としています。
年間を通じたイベント紹介
タオでは、利用者の皆さんが楽しめるよう、年間を通じてさまざまなイベントを企画しています。
例えば、春にはお花見やランチ会、夏にはバーベキュー大会、秋には農園での収穫祭、冬には忘年会など、季節ごとの行事を開催しています。
これらのイベントは、利用者同士の交流を深めるだけでなく、地域社会とのつながりを強める機会ともなっています。
また、企業見学や外出レクリエーションなど、社会経験を積むための活動も積極的に行っています。
これらのイベントは、利用者の興味や関心に合わせて企画されており、参加を通じて新たな発見や学びの場を提供しています。
余暇活動の重要性と提供内容
余暇活動は、障がいを持つ方々の生活の質を向上させる上で非常に重要です。
タオでは、経済的な理由や心身的な理由により、個人での余暇活動に制限がある方のサポートや家族の負担軽減などを目的として、たくさんの仲間で楽しみを共有できるような余暇活動の支援も行っています。
これにより、利用者は新たな趣味や興味を見つけることができ、生活に彩りを加えることができます。
また、余暇活動を通じて得られるリフレッシュ効果やストレス解消は、日常生活の活力にもつながります。
タオでは、利用者一人ひとりのニーズや希望に合わせた余暇支援活動を提供し、充実した生活をサポートしています。
NPO法人タオの利用申し込みから就労開始までの流れ(就労継続支援の場合)
NPO法人タオでは、利用希望者が安心してサービスを利用できるよう、分かりやすい手順でサポートを行っています。
問い合わせから実際の就労開始までの流れを解説します。
問い合わせから見学・体験利用まで
利用を希望する方は、まず電話またはメールで問い合わせを行います。
担当者から事業内容や支援内容についての説明があり、実際に事業所を見学して施設の雰囲気や仕事内容を確認できます。見学後は体験利用が可能です。
体験利用では、実際の業務内容に触れ、働く環境や作業内容が自分に合うかどうかを見極められます。
気軽に参加しやすい体験プログラムが整備されているのが特徴です。
なお、A型希望者は雇用契約前の実習が行われ、雇用契約に基づく就労が可能であるか、判定されます。
受給者証申請と契約手続き
体験利用後、NPO法人タオのサービスを本格的に利用するためには「福祉サービス受給者証」の申請が必要です。
申請手続きはタオ担当者及び相談事業所がサポートして行います。
市役所に書類を提出し、受給者証が発行されたら、利用契約を正式に結び、サービスの利用がスタートします。
契約手続きは担当職員が丁寧にサポートするため、手続きに不安がある方でも安心です。
お問い合わせ・ご相談はこちらからどうぞ。
https://npo-tao.com/inquiry/