12月8日(日)、新宿前公園で下新宿自治会主催の「第12回年忘れ餅つき大会」が開催された。
快晴に恵まれた公園で、自治会員たちは早朝からテントの設営や火を起こすなどの準備で大忙し。120kgの餅米が次々と蒸し上がっていく。
大林自治会長の開会のあいさつの後、来場者はそれぞれお目当ての食べ物の前に並ぶ。中でも焼き芋は行列で、先頭に並んでいた女性は「毎年の楽しみなんです。おいしいのよ」と、焼き上がりを待っていた。焼き芋担当の増田さんによると「大きいから焼き上がるのに1時間はかかるので、早朝から焼き始めた」そうだ。
子どもたちの餅つき体験も大人気で長い列を作っていた。母親に支えられながら杵を持つ子も。「私も子どもも初めてお餅をつきました」と親子で楽しそう。
車椅子に乗った女性は「友だちに連れてきてもらったの。焼きそばやフランクフルト、みんなと一緒に食べるとおいしいね」とにっこり微笑んだ。
自治会の下部組織である「ひまわりの会」や下新宿シニアクラブ、たんぽぽの会も大会をサポート。地元野菜の販売、レンコンの会の出店、バザーなどにもたくさんの人が集まっていた。
バザーの販売を手伝っていた第七中学校ボランティアの男子生徒たちは「昨年ボランティアをして楽しかったので今年も応募しました。来年もやりたい」と頼もしい。
午後からは香取壱太鼓のステージが始まり、その力強いばち捌きに、大きな拍手が起きていた。
「東日本大震災を経験して、自治会として災害にどう備えていくかが課題となり、時間をかけて防災設備を整えてきました。夏と冬のお祭りもその一環で楽しみながら防災訓練を兼ねているんです」と同自治会前会長の小川さん。「地域の住人たちの3日分の水、電力、ガソリンの確保を目標に、これからも防災に力を入れる」と語った。