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パリ2024パラリンピック車いすラグビーの金メダリスト、羽賀理之選手が12月5日(木)、出身校である行徳小学校を訪問し、児童との交流を図った。
羽賀選手は市川市生まれ。小学校2年から高校まで野球に打ち込み、中学時代は市川リトルシニアの26期生として5番打者、ライトで活躍した。高校卒業後の交通事故がきっかけで車いすラグビーを開始してから、日本代表チームの副主将を担う中心選手となった。パラリンピックは3大会連続出場で、リオデジャネイロで銅、東京で銅をとり、パリでついに金を手にした。
4~6年生対象の講演会
行徳小学校体育館で4~6年生約400人を前に講演。車いすラグビーの特徴として、コンパクトで動きやすい「オフェンス」とカブトムシのツノのようなバンパーがついた「ディフェンス」の2種類があること、車いす同士のタックルが認められていることを解説した。
また、パリで撮影した写真をもとに「外国では水道水が飲めないので自動販売機で水分を手に入れることが大事」、「車いすを手入れするために修理屋さんがいる」、「試合会場へはバス移動。バスの中から凱旋門やエッフェル塔が見えたときはうれしかった」「試合会場は満員で選手同士の声が聞こえないほどの声援。日本からの応援は力になった」など、パリ大会を振り返った。
「金メダルを取ってどんな気持ちですか?」という子どもたちからの質問には、「2大会連続銅メダルだったので、準決勝を突破できたことがうれしかった。20年かけてとれた金メダルは特別な気持ちです」と晴れ晴れとした笑顔で答える羽賀選手。「すごい。尊敬する」「車いすラクビーに興味を持った」と子どもたちは目をキラキラさせて感想を語った。
車いすラクビー競技体験
続いて、6年生約120人を対象にした車いすラクビー競技体験が行われた。
体験する児童は手袋をして競技用車いすに乗り、ベルトをしめ、準備完了。置かれたコーンの間を通り、羽賀選手の前に。「すごく強いタックルを希望する人ははなまるで」と羽賀選手が言うとほぼ全員が「はなまる」を選んだ。「衝撃が強かったけど楽しかった!」とニコニコの体験者たち。児童だけでなく宮﨑裕二校長も体験。「金メダルの選手のタックルを受けたのは自慢になる」と笑顔がこぼれた。
最後にリオデジャネイロと東京の銅、パリの金の3つのメダルに触らせてもらい羽賀選手とハイタッチして体験は終わった。
「応援していただいたこと、金メダルをとれたお礼を伝えるための訪問でしたが、今日一日で私が元気をもらった。自分の原点である行徳小学校で実りのある時間になりました」と羽賀選手は話した。
講演終了後、全員で記念撮影