公開日: 2024年12月20日

四季の養生

いちかわ新聞
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「食」は健康の源。季節の食べ物をしっかりとって元気でいたいもの。薬膳のプロフェッショナルが「旬の食物」を紹介します。

今月の食物 酒粕

異常気象で、少しずつ季節が乱れていますが、冬はちゃんとやってきました。
師走は忘年会、クリスマス、年末年始とイベントが盛りだくさん。この時期、ご家庭では、消化が良く体を温める食事を心がけましょう。
今回は、酒粕を使って、体の中からポカポカと温める「酒粕入り豚汁」のご紹介です。酒粕は、お腹を中心に温め、全身の血流を改善します。腸内環境にも良く、特に手足が冷える方にはおすすめです。

酒粕入り豚汁

材料

豚バラ肉100g
里芋3~4個
油揚げ1枚
大根100g
人参1/2本
ごぼう1/3本
長ネギ1/2本
こんにゃく1/2
酒粕40g、味噌適量、出汁800㏄

作り方

①豚肉は約3㎝に切る。里芋は皮を剥き一口大に。油揚げは、湯引きして余分な油を落とし、縦半分に切り薄切りに。人参・大根は銀杏切り。ごぼうはささがきにして水にさらしザルにあげる。こんにゃくはスプーンなどで削り取り、熱湯で湯がきザルにあげる。
②鍋にだし汁を温め、豚肉、根菜類、里芋、油揚げ、長ネギの順に入れ、灰汁(アク)を取りながら煮る。
③火を弱め、酒粕を溶かしながら加え、よく混ぜ、材料が柔らかくなったら最後に味噌を加えて味を整え、火を止める。

油揚げの湯引き、こんにゃくの下茹での一手間で、雑味がなくおいしくでき上がります。

桑原祐美(くわばらひろみ)
国際中医薬膳管理師。
中国黒龍江中医薬大学日本校で漢方・薬膳を学ぶ。
薬膳料理教室「花凜」主宰。大手介護グループの薬膳監修。

 

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