公開日: 2024年12月20日

歯科医が「イビキ」のお悩みにも答える

いちかわ新聞
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市川市歯科医師会の市民公開講座

市川市歯科医師会(𠮷田英介会長)の令和6年度市民公開講座は11月10日(日)、市川グランドホテル(市川1)で、「イビキで困ったら効く話」をテーマに開催され、市民約130人が参加した。

イビキは睡眠時無呼吸症の危険信号

講師に、日本睡眠歯科学会理事(前理事長)で歯科医師の外木守雄さん、ゲストに落語家の桂福丸さんが出演した。
外木さんは「“ストップ・ザ・イビキ”そのイビキ 歯科で治るかもしれません―閉塞性睡眠時無呼吸症に対する歯科の役割」と題して講演。イビキと睡眠時無呼吸症の関係、そして、歯科治療の有用性をわかりやすく解説した。
イビキは仰向けに寝た状態で、舌がのど元へ下がり気道が狭くなることなどによって起こる。気道がさらに狭まると無呼吸になり、これが睡眠時無呼吸症の9割を占めるといわれる閉塞性睡眠時無呼吸症である。
睡眠時無呼吸症は睡眠不足をもたらし、作業の能率低下や、健康を害することにつながる。イビキは単にうるさいというだけの問題ではない。

マウスピースなど歯科医に相談を

閉塞性睡眠時無呼吸症の治療として普及しているのはCPAP(シーパップ)と呼ばれる治療方法。眠る時に鼻マスクから空気を送る機械を用いる。ただ、外に持ち出すのは不便という声もある。
他に、眠る時にマウスピースを用いる方法もある。マウスピースは歯科の医療機関で作ってもらうことができる。気道が広くなり、イビキが抑えられれば、睡眠時無呼吸症の予防が期待される。
外木さんは「イビキはどの診療科に行けば良いだろうと思われたら、まず歯科医にご相談いただいても良い」とアドバイスした。
桂福丸さんは、落語を披露したほか、自身のイビキをめぐる夫婦のやり取りや治療の経験を語り、参加者から共感と笑いを誘った。
参加者の60代の夫婦は「二人ともイビキをかく。歯ぎしり防止で通っている歯科医に、イビキも相談したい」と話していた。80代の女性は「CPAPを使っているが旅行に持参しにくい。マウスピースの併用も試してみようと思う」とうなずいていた。


外木さん


𠮷田会長


桂福丸さん

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