公開日: 2024年11月25日

補聴器は年寄りっぽい?!は昔の話 自宅リビングに居るかのような補聴器専門店

浦安新聞
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浦安市日の出にオープンした「補聴器エキスパート KUNI」は、補聴器メーカーに勤務し、海外の最前線で学んだ補聴器カウンセラーの林邦広さんが「単に補聴器を売る場所ではなく、聞こえる毎日をサポートする場所」として開いた補聴器専門店。補聴器が気になってはいるものの、一歩踏み出せないでいる人の心強い味方になるはずだ。

「健康な聞こえ」は認知症予防にも

「高齢者に多いのが加齢性難聴。聞こえにくくなると、人と話をするのが億劫になり、引き込もりがちになることも。また、難聴は認知症の因子の一つであるとの研究結果も出ています。健康な聞こえを保てれば、認知機能の低下を遅らせることができるといわれています」と、林さんは補聴器による聞こえのサポートの重要性を語る。
「しかし、補聴器は年寄りっぽい・高価な印象を持つ人が多いようです。適切なアドバイスを受けないまま使用し、聞こえ過ぎてうるさく感じて、せっかく買ったのに宝の持ち腐れになっているケースも少なくありません」

悪いイメージを払拭し、聞こえる生活に目を向ける

最新の補聴器はデザイン性も機能性も高く、若者が付けているワイヤレスイヤホンのようなスタイリッシュさだ。「価格はさまざまです。高価な物もありますが、高いからといって自分に必要な補聴器であるとは限りません。また、対応年数ですが、しっかりメンテナンスをすれば長く使えます」と林さん。こうした点に納得ができれば、手に取る選択肢が見えてくるだろう。
納得感を生むにはやはり、補聴器のことをしっかり知る必要がある。それに加えて、「どんな場面で悩んでいて、どんなことを希望するのか。1人1人異なる事情に合っていること」が重要だ。KUNIでは、まずはとことん話を聞く。そして補聴器導入のメリットもデメリットも包み隠さずに説明する。購入ありきではなく、あくまで「必要ならばおすすめする」スタンスだ。なおかつ、日本では珍しい「ファミリーセンタードケア」を導入し、当事者だけでなく家族と一緒に、聞こえをサポートするスタイルを提唱している。「補聴器を買っても、コミュニケーションを取らなければ聞こえは改善していきません。もし一人暮らしなら、当店に遊びに来てくれてもいい。機能的に聞こえるだけでなく、その先の生活が豊かにならなければ意味がないのです」
補聴器の勉強をしに行く、聞こえについての悩みを聞いてもらう。そんな感覚で気軽に訪れてみてはいかがだろうか。

 

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