公開日: 2024年11月15日

市制施行90周年記念事業 「卆寿の卒業式」開催される

いちかわ新聞
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あの頃の仲間と卒業式を

11月2日(土)、市川市は全日警ホールで「市制施行90周年記念事業 卆寿の卒業式」を開催した。

「卒業式がしたい」という声に応えて

今回の卒業式は、市民から「戦時中は小学校が避難所になっていたため卒業式ができなかった。できれば卒業式がしたい」との声が上がったことがきっかけだった。市川市では、小学校の卒業式は人生における大切な一つの節目と考え、市制施行90周年も重なったことで「卆寿の卒業式」を行うことを決定した。
対象者は昭和7年度~昭和9年度生まれの市内の国民学校(小学校)9校の卒業生。市の広報紙などで参加者を募り、当日は44人が参加した。

実際の卒業式に準じた式の流れ

卒業証書授与では、勝山浩司教育長が卒業生の名前を呼び、一人ひとりに卒業証書を授与。
田中甲市川市長は「市川市が市制施行を行った昭和9年に生まれ、今も健在で頑張っていらっしゃる皆さんに感謝を申し上げ、卆寿の卒業式を挙行しました。苦しいことを乗り越えて、負けずに前に進み、人生を歩まれている姿は大変尊い。これからも健康でますます充実した人生を歩まれますように」と祝辞を述べた。
続く記念品の贈呈では、市長より「置き型ルーペ」などのオリジナルグッズが卒業生代表に手渡された。
代表であいさつに立った卒業生の1人は「卒業証書を授与していただき、本当にありがとうございました。戦時下の食糧難で、空腹で授業に集中できなかったことなどが脳裏に浮かんできます。これから10年経つと、私たちは100歳を超えます。同時に市川市も市制100年。市制運営の柱の一つ、健康長寿日本一の実践者として努力を重ね、市制100年の際は同窓会をしたい」と話した。

なつかしい歌や曲での祝福

その後、市立八幡小学校合唱部が合唱曲「もみじ」「青い山脈」「ふるさと」を、そして市立南行徳中学校吹奏楽部が記念演奏「坂本九メドレー」「仰げば尊し」「蛍の光」を披露。卒業生たちは曲に合わせて歌ったり、リズムをとったりして楽しんでいた。
最後に参加者全員で記念撮影を行い、会場は晴れやかな笑顔に包まれた。

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