個性あふれる作品は刺繡の立体感が魅力
10月12日(土)・13日(日)、社会福祉法人なゆたが運営する、なゆたカフェ(堀江6)で展覧会「纏う」が開かれ、たくさんの人が会場を訪れた。
展示されているのは、なゆたで活動するグループ「MUSUHI」と、花咲く書道協会主宰の永田紗戀さんが一緒に作り出した作品で、書と紙刺繍を融合させた新しい表現方法によるもの。永田さんが描く書にMUSUHIの仲間たちが好きな色で刺繍を施した作品はどれも世界に一つのオリジナル作品だ。
「まず、はがきサイズのカードから始めて上達するに伴って、より大きな作品に挑戦していきます」と永田さん。最初は紙が折れたり、破れたりすることもあるという。「書は私が書きますが、刺繍の工程はおまかせ。どんな作品が出来上がってくるのか毎回とても楽しみです」と笑顔で話す。
どの作品もカラフルな色遣いに作者の個性があふれるが、「実は作品の裏面もすてきなんですよ」と教わって、作品の裏を見てみると、なるほど糸の切り方やそろえ方が一人ひとり違って、「まねできないアート作品」のよう。力強い表面とは対照的に裏面がとてもかわいらしい作品もあった。
なゆたカフェで展覧会が開かれるのは今年で3回目。2日間で約300人が訪れ、中には飛行機や新幹線で来た人もいたそうだ。
裏側も鑑賞できるクリアなフレームを採用