公開日: 2024年10月4日

クロマツ育成事業の功績を称え 記念サイン設置

いちかわ新聞
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小学生が繋いだ命

8月20日(火)、菅野駅北口公園で「命のリレー」サイン除幕式が行われた。
菅野駅北口公園やその周辺には、「市川市の木」であるクロマツが植栽されている。これは私立日出学園小学校の児童が種から大切に育てたものだ。

同校がクロマツの育成事業に取り組み始めたのは平成16年。当時の3年生が種を蒔き、芽が出た苗を大切に育て、その世話は代々「命のリレー」として後輩たちに引き継がれていった。5年後の平成21年、抱えきれないほどの大きさに成長したクロマツは、5本を学園内に植栽、残りの127本は外環道路事業者へと託された。その後平成30年、一部が菅野駅北口公園とその周辺に植えられたという。
この同校の取り組みを評価し、市川市は菅野駅北口公園内に記念サインを設置。除幕式には田中甲市川市長や、在学生、そして「命のリレー」に関わった卒業生も参加した。
卒業生の池田隼人さん、氏家将仁さん、野澤嵩暁さんは現在25歳。3人は小学生の時を振り返り、「夏休みは鉢植えのクロマツをそれぞれの自宅へ持ち帰って世話をしました。夏休みの宿題よりも熱心に取り組んでいましたね」と笑う。現在、市内で働く野澤さんは「仕事中に車でこの周辺を通り、クロマツを見ると懐かしい気持ちになります」と話し、「自分に子どもができたら見せたい」と、感慨深げにクロマツを見上げていた。

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