「話して知る ひと・じぶん」
8月21日(水)、まちづくり活動プラザで親子ワークショップ「とんとんとんおとな図鑑づくり」が開催された。小学生とその保護者が対象のこのイベントは、身近にある草木を使った「たたき染め」と「おとな図鑑づくり」を体験するというもの。
主催は浦安市を拠点に活動している「ナナメちゃん」。誰もが参加できるやさしい対話の場を作り、コミュニケーションって楽しいと感じられるような仕掛けを日々練っている市民団体である。
この日は、小学校高学年を中心に8人の子どもが参加した。
まずは図鑑の表紙作りからスタート。好きな草花を選んで厚紙の上に並べたら、半紙、クリアファイルを順に重ねてトンカチでとんとんと叩いたり、木のスプーンでこすったりして、真っ白な厚紙をカラフルに染めていく。
緻密にレイアウトしていく子、ダイナミックに並べる子、皆それぞれ。叩き始めると、部屋中に草花のいい香りが広がって、天然のアロマ効果も。その中で8枚の個性豊かな表紙が出来上がった。
表紙の次は図鑑のページ作り。子どもたちがその場にいる大人に聞きたいことをインタビューしてページを完成させていく。
小学5年生のふうまさんは「たたき染めが楽しかった。こういう花の使い方があるんだと知った」と、この日の体験を満喫した様子。「知らない大人に質問するのは緊張したけど、同じ質問でも人によって答えが全然違うのが興味深かった」と話す子(小5)も。
「子どもが社会に出るまでに、できるだけたくさんの大人と小さな関わりを重ねて、いろいろな人がいること、自分にもさまざまな可能性があることを実感してほしい。家庭や学校の人間関係とはちがう、普段関わりのない『ナナメ』の関係にあたる人と話せる機会を増やしたい」と荒木代表は話す。