公開日: 2024年7月29日

おいしく食べて 四季の養生

いちかわ新聞
  • シェア
  • twitter

「食」は健康の源。季節の食べ物をしっかりとって元気でいたいもの。薬膳のプロフェッショナルが「旬の食物」を紹介します。

今月の食物

うっとうしい梅雨が明け、本格的な夏の到来。梅雨の湿度が体に残り、疲れが現れ始める頃です。そこで、夏の土用には鰻を食べて気力・体力を補う、というのが、この季節の風物詩になっています。
今年の夏の土用は7月24日からです。いつもの鰻を、夏ならではの薬味を合わせて、ちらし寿司にして、楽しんでみませんか。

鰻のちらし寿司

■材料

  • 米2合、卵2個
  • 鰻の蒲焼き2串
  • きゅうり1本
  • 青じそ8枚
  • みょうが3個
  • ※すし酢(米酢50㎖、砂糖大さじ1・5、塩小さじ1)

■作り方

①米をとぎ、炊く(後からすし酢を混ぜるので、少し硬めに)
②卵を薄焼きにして錦糸卵を作る。青じそ、みょうがは千切り、きゅうりは薄い輪切りにし塩で軽く揉んで絞る。鰻は幅1㎝くらいに切り揃える。
③ご飯が炊けたら、寿司桶などに移す(寿司桶は、事前に水でぬらし、布巾で水分を拭いておくこと)。
④ご飯にすし酢を、しゃもじなどに伝わせながら全体に回すようにしてかけ、うちわであおぎながら大きく底からかき混ぜ、さらに横に切るように混ぜる。
⑤皿にすし飯を盛り、きゅうり、みょうが、青じそ、鰻の順に乗せ、最後に錦糸卵を散らしたら出来上がり。

食欲のないときでも、すし酢の酸味と薬味の爽やかさで食が進みます。
※夏の土用の時期は、土いじりや土起こしはせず、なすがままに過ごしましょう。

桑原祐美(くわばらひろみ)
国際中医薬膳管理師。中国黒龍江中医薬大学日本校で漢方・薬膳を学ぶ。薬膳料理教室「花凜」主宰。大手介護グループの薬膳監修。

  • シェア
  • twitter
The following two tabs change content below.

いちかわ新聞

市川市内で最も地域に根ざした地元情報紙。戸建て・5階建て以上のマンションへ配布。詳細はこちら(明光企画HP)

月別アーカイブ