公開日: 2024年3月1日 - 最終更新日: 2024年3月4日

第4回市川市文化振興財団「芸術文化奨励賞」

いちかわ新聞
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若きアーティスト
三木瑛子さんが受賞

1月30日(火)、市川市文化会館において「第4回市川市文化振興財団 芸術文化奨励賞」の授賞式が行われ、鍛金作家の三木瑛子さんが表彰された。この賞は、市川市にゆかりがある若き芸術家で、目覚ましい活躍をしている人に贈られる。

鍛金とは、金属の塊や板を加熱して、金槌で造形する技法。三木さんは、自然や旅した国々から得たインスピレーションを反映した、独特の作品作りに定評がある。「製作中に金属がさまざまな表情を見せてくれるのが楽しい。素材を触っているとワクワクするんです。軽い火傷はしょっちゅうですが…」と話す。
市立八幡小学校出身。2012年に東京藝術大学美術学部工芸科鍛金専攻を卒業後、ドイツへ留学。2015年には東京藝術大学大学院美術研究科工芸専攻鍛金を修了し、卒業制作において、原田賞を受賞している。
その後、2019年にコロンビアで個展を開催。2023年の木内ギャラリーで行われた市川ゆかりの作家展「風の鼓動が響く」では、「コロンビアを訪れた際に感じた、壮大な世界観や、人、自然の多様性に感銘した思いを込めて生み出した作品を展示しました」。
授賞式では、谷内弘美副理事長が「ご自身の経験が作品の術に表れています!」と称賛。選考委員の藪西正道氏は「美しく、繊細でかつ大胆な作品の数々。ポリシーをもって取り組んでいると感じました」と評し、同じく選考委員の中能淳子氏は「今後の作品が楽しみ」と期待を寄せた。
これを受けて三木さんは「とても喜ばしく、励みになります。これからも自分が感動したことを表現し、もっと柔軟な心で作品作りに取り組み、市川市を発信のベースに活動を広げたい」と話した。

三木瑛子さん
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